維持透析を導入されている方は
定期検査を1か月の2回程行っている病院が多いと思います。
血液透析(HD)を受けている方は、検査の後日に回診が有り
リン(P)とカリウム(K)が高いと主治医より。
「何か美味しい物を食べました?」と聞かれます。
自分に心当たりがある場合は
「はい、外食で…とか、祝い事で…とか」
つまり原因がわかっていれば次は頑張って控えてね。
という事になるのですが、
一番困る回答が「イヤぁ、心当たりがないんです…。」
これが主治医にとっては一番厄介な回答みたいです。
つまり、薬の臨時処方を行なったり場合によっては
栄養指導を予約したり…と
特にカリウム値が高いと心停止を起こす危険性が高いので
カリウムを吸収するゼリー(お世辞にも美味しいとは言えない😩)を
臨時処方されます。
カリウム値の事は、色んなブログで詳細に記載されているので
余り詳しくは書きませんが、5を超えると注意、6を超えると臨時処方
7になると問診後…もうおわかりと思います。
特にカリウムは果物(スイカの含む)に多く含まれている事は知られてます。
ここでは、バナナについて私の私見を綴ります。
私が、透析導入し最初の栄養指導を受けた時に
「果物にはカリウムが多く含まれます。バナナ🍌はカリウムを
特に多く含んでいるので食べる量を特に注意して下さい。
グレープフルーツは薬💊に影響が出る事が見られるので
食べる時は注意が必要です。」と言われました。
「バナナは注意か…食べたいのに…」 。
「グレープフルーツは薬💊の飲み合せに影響が…仕方ない。」位に聞いていました。
維持透析を導入し半年後の事でした…。
サイズ的に小ぶりなバナナ🍌が食卓にあったので
どれ位食べても大丈夫かなぁ…と思い、バナナを1本食べました。
もう一本あったのですが、カリウムが多く含まれていると聞くし…。
2本目は食べませんでした。
その数時間後、口元に何だか変な痺れが出ました。
その日は、非透析日の土曜日…主治医に連絡を入れました。
すると主治医は、慌てて
「高カリウム血症の可能性が高いです。
とにかく、病院は手配しましたから救急車で
総合病院に行って下さい!連絡はしています。
とりあえず私も向かいます!」と言って電話を切りました。
妻が救急車を呼んでいたので即、乗り込み病院🏥へ行きました。
透析導入した総合病院🏥には
主治医、主任医師、看護師長、看護師2名が待機しており
ストレッチャーのまま、誰もいない透析室に運ばれました。
透析機械は準備されていて何時でも開始出来る状態。
普段の透析治療ではつける事が無い心電図をつけられました。
高カリウム血症は、急変する事が多いそうで
ストレッチャーからベットへ移ると、
即穿刺、点滴注入、血液採取、透析治療へ
慌ただしく臨時透析治療が開始されました。
そこに循環器の医師、シャントを作成した医師も到着…
何だか大変な事に…。
心電図の波形を循環器の医師を中心に数名がチェックしてました。
スタッフの中に、一人体格が良い方が混ってました。
(このスタッフさんは心臓マッサージが専門らしいと聞かされました。)
透析治療を始めて2時間、採血が行われました。
その後、看護師長が私のところに来られました。
バナナを食べた事を知っている看護師長は開口一番…。
「あなたを処置する為に、一台の機械を回しました。
緊急透析は、これだけのスタッフがかかっています。
いいですか、しっかりと覚えておいて下さい。
高カリウム血症は、命に関わります。
今後、食事には特に注意して下さい❗️
今日は、カリウムの数値が落ち着くまで透析をします。」と
思いっきり怒られました。
その後、主治医、シャントを作成した先生からも怒られました。
この日は5.5時間透析を回しました。
個人差はあるので一概には言えませんが
私の場合、小ぶりのバナナ🍌一本で症状が出た次第です。
この事がきっかけとなり、
令和4年の現在まで20年以上バナナは食べていません。
それ程、懲りた出来事でした。