現代文が苦手という塾生がいました。

どの問題文を読んでも、「難しい。わからん。」の一言。

そのためか、問題を解くのも速い速い。あっという間に解き終わります。

でも、答え合わせをすると、……言わずもがなです。

 

「よく読んでみて」と言ってはみるものの

「何回読んでもわからん」と言い返される始末。

 

(読み方がわかってないんかな?じゃあ指示語・接続語の理解から始めるか)

と思って、基本的な指示語・接続語の理解を問う問題をやってみると、

 

(できてる……)

 

(じゃあ、なにがわからんねんやろか?)

(てか、何で僕は初めて読む文章も理解できてるんやろか?)

(てか、わかるってなんや?)

 

と、こんな感じで自問自答しているうちに、

僕もなんだかよくわからなくなってしまいました笑

 

現代文ができない人の多くは、

①指示語が指している内容がわからないor考えないor考えたことがない

②接続語の働きの意味がわからないor考えないor考えたことがない

という特徴があります。

今まで受けてきた国語教育であまり指摘されてこなかったのでしょう。

なので、うちの塾では、①②の点をしっかりと意識しながら、

論理的に文章を読むことのトレーニングをしています。

 

ただ、指示語の内容が理解できても、接続語の働きを理解できても、

内容がさっぱりわからないと言われると、

こちらとしては、何をどうすればいいか、もうお手上げです。

文の内容を咀嚼して教えてあげたら良かったのでしょうか?

でも、そんなことすると、自分で理解する力が養われないんじゃないかな?

 

そもそも、文章を理解するとき、僕たちは、

「これってあれのことかなぁ。」とか

今持っている知識をフル活用して理解しようとしますよね。

これって、もし持っている知識が少なかったら、

理解しようにもできないということですよね。

だから、読んでも読んでも何のことかわからないということになりかねません。

 

この塾生も、そういう状態だったのかなと思います。

 

でも、じゃあどうすればいいんだ!笑

知識って、普段の生活や、環境から得るものが多いですよね。

テレビやネットで見たりしても、得られる知識が山ほどありますよね。

 

文章の読み方は指導できますが、

無い知識を埋めるのは自分でしかできないことのように思います。

 

こう考えると、国語の問題って、読み方を問われているのと同時に、

初めて接する知識をどのように理解するかという、

理解力まで問われていると言えますね。

かなり総合的な頭の使い方が必要とされますね。

だからなのかもしれません。

国語ができる生徒は例外なくみな成績優秀です。

 

この塾生のおかげで、

国語力がすべての勉強の基礎なのだなと、改めて実感させられました。

 

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