78点
1976年、南仏ニースのカジノオーナー(カトリーヌ・ドヌーブ)の娘アグネス(アデル・エネル)が離婚しアフリカから帰ってくる。
カジノを乗っ取ろうとするマフィアに雇われているハンサムな弁護士モーリス(ギョーム・カネ)は、言葉巧みにアグネスに近づく。モーリスに盲目的に愛情を傾けたアグネスは、母親がとめるのも聞かず、モーリスの企みに加担してしまう。
やがてモーリスの裏切りに気づいたアグネスは自殺未遂を図り、その後忽然と姿を消す。モーリスが殺人容疑で逮捕されるものの、彼女の遺体は見つからない。
37年間の疑惑の中、真相はどこに…。
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ギョーム・カネって俳優を初めて観ました・・・。
知らなかったもんで。
(この度、知った。マリオン・コティヤールの旦那だって）
映画始まって、「え・・この男が？」って思った。
（まるで私のタイプじゃないし。）
この作品、タイトルに惹かれて借りたんですが
「愛しすぎた男」っていうから、てっきり
男が女を「愛しすぎた」話だとばかり思ってた。
ちがうのよ。
「女が」「愛しすぎた」男の話なのだよ。(=ﾟωﾟ)ﾉ
何だよー、勘違いさせやがって。(; ･`д･´)
女に翻弄される男を見るつもり満々だったのに！！！
若い女が中年男にハマって撃沈していく話だった。(*_*)
その若い女をアデル・エネルが演じてる。
私、この女優も「燃ゆる女の肖像」でしか見たことなかったのですが
何故、彼女が注目されているのか、今回すんごい納得した！！
(映画業界のセクハラ問題などで抗議の引退宣言！！
と言う事もあるけど、演技力の力に納得です。)
「燃ゆる女の肖像」では彼女の力量がわかりにくかった。
だが、この「愛しすぎた男」のアグネスを演じた
アデル・エネルのエネルギーというのか
彼女の力を見せつけられたような印象だ。
好きな男に心をめちゃめちゃにされて、それでも
愛を求める哀れな若い女を
見事に演じてた。
がしかし、彼女がひとりで頑張ってもあそこまで
アグネス役にハマれるとは思えない。
やはり、相手役のギョーム・カネがあってのことだと
あとで感じた次第。
以下ネタバレです
この作品、有名な事件だったらしい。
遺産とか、カジノオーナーの娘の失踪とか
弁護士と不倫とか
マフィアがらみとか、
土台、きな臭いことだらけで事件の匂いがプンプン。
実際のところ、今も娘アグネスの遺体は見つかっていないらしい。
とにかくアグネスの消息は今も不明。
死んでいるのか生きてあるのかさえ
映画ははっきりとした結末を見せてはくれなかった。
ただ、もう誰もが死んでると思わずにはいられない。
一審で無罪となった弁護士モーリス(ギョーム・カネ）。
その後海外に移住した。
アグネスの共同名義の預金は彼女の失踪後
モーリスの口座に移されていた。
モーリスを犯人だと確信する
アグネスの母（カトリーヌ・ドヌーブ）は
その後37年後もあきらめずにモーリスを裁判に引っ張り出す。
しかし、モーリスの愛人の証言で無罪になるが、、、。
しかし、結局もーりすは自分の息子に告訴されて
有罪となり、20年の懲役となるのだ。
このことは作品のラストにテロップで流れる。
「え・・・自分の息子に告訴されて？？」と見ている者に疑問を
持たせたままエンドロール。
この作品でドヌーブがアグネスの母を演じている。
この母親役のドヌーブについては
「彼女でなくても…」という人
「やはりドヌーブはすごい・・」って言ってる人がいる。
私はドヌーブでなくても‥派だった。
この作品、恋に溺れて命まで消された若い女の話だが
何故、彼女があんな悪い男にそこまでハマったか？！
幼い頃のアグネスのシーンが終盤に挟み込まれている。
母親を最後まで憎んでいたアグネス。
でも愛したかった…愛されたかった。
でもできなくて・・・・母のそばにいた男を愛した・・・
幼少期のあいの渇望は何歳になっても消えゆかないものなのかと
あとからちょっとしんどくなった…。(*_*)
この作品で、アデル・エネルをもっと観たくなった。
「午後8時の訪問者」を見ようと思っている。
こちらが本家です🎵
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