昨晩、無事オーストラリアより帰国しました。

向こうでも、時間があったらブログ更新したいな・・・と思ってPC持って行ってたのですが、そんな時間はまったくありませんでした・・・・。


今回の合宿&遠征は、一言では語りつくせないほど沢山のことがあり、選手達も非常に良い経験を積むことができました。


サーフライフセービングの歴史が100年以上もある本場オーストアリアのレベルを肌で感じ、その層の厚さ、関わっている人の年齢層の広さ、圧倒されるものばかりでした。


今回の全豪選手権は、会場となるクラワビーチ(ゴールドコースト)の北東の海上にサイクロンが近づいていて、非常にタフなコンディションの中行われました。


波のでかさ、流れの速さ、風の強さ・・・日本ではなかなか経験できないすごいものでした。


日本選手達はそんな状況の中、恐怖心と戦いながらのレースとなりました。


大会2日目、悲しい事が起こりました。


大会に参加していた19歳の選手が、レースの途中で亡くなってしまいました。


使用している器材が大きな波を受けて頭にぶつかり、気を失ってそのまま海の中で流されてしばらくは見つかりませんでした。


彼がいなくなったと分かった瞬間、大会が中断され、会場にあったレスキュー用のボート、ジェットスキーが一気に捜索に入り、そして、大会に参加していた選手達が、次から次へと水着になり彼を探しに海に入って行きました。


すごい数の選手達が、仲間を探しに荒れ狂う海へ入って行くその光景に、涙が止まりませんでした。


私は、彼の無事を祈り、一刻も早い発見をただ、ただ祈ることしかできませんでした。


1時間ほどたって、沖の波間に彼の姿が発見され引き上げられましたが、病院で死亡が確認されました。


長いライフセービングの歴史を持つオーストラリア。

競技のレベルも世界では、ずば抜けた強さを持っているこの国の選手でさえも、自然という大きな力を持ったものの前では、本当に小さくて儚い存在に過ぎない。


命って本当に大事・・・・ひとつしかないんだもの。

そんな小さな人間でも、みんな一人一人、たくさんの人との繋がりを持ってたくさんの人が支え、支えられ生きている。

だから、大事なんだよ・・・。

ライフセーバーとして、アスリートとして、そして人として本当に考えさせられる瞬間でした。

選手達もみんな同じことを感じていたと思う・・・。


彼がいなくなったと分かった後、沢山の選手達が次から次へと「彼を見つけたい」という思いで海へ入っていたその姿は、まさにライフセービングの原点であり、これからも語り継いで行くべき出来事でした。



日本選手は、一人も怪我無く、無事に合宿を終える事ができ、支えて下さった方々に感謝です。




会場には沢山の器材がトレーラーに積まれて、オーストラリア中からやって来る!
すごい数。
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今回は、初ジェットスター!合理的なサービスでした。
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