自他共に認める晴れ女の母、
逝去の日も、翌日の火葬も
驚くほどの晴天でした。
火葬中、煙を眺めた後で
反対側を振り返ると、
飛行機雲がスーーッと伸びていて、
こんな空に登って行ける母は
間違いなく安らかに眠れるなと、
心から思いました。
そして市街や山の紅葉の
美しいこと。
岩手を離れてから、
帰省するのは基本的に
GW、盆、正月のどれかで、
10月11月ってまず帰ることはないので
岩手の紅葉を目にすることが
全くなかったんです。
でもこうやって改めて見ると
本当に素晴らしく美しくて。
色彩の美しさが何より好きな母が
私にもこの景色を見せてくれたのかな、
そんなふうに感じたり。
また人生で忘れられない景色が
ひとつ増えました。
そういえば、
母が最後に私にかけてくれた言葉、
LINE上ではありますが、
楽しい夢を見て寝ます。
おやすみ![zzz](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/105.png)
![zzz](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/105.png)
単純にこの夜のことだと
わかってはいるのだけど、
永眠を見送った側としては
なんだか救われるというか。
こういうちょっとしたことに
勝手に救われて、
残された人ってのは
生きて行くものなんですね。
この後はもうiPadを持つのも
重くて辛くなったようで、
息子の誕生日の写真を送ったら
父づてに楽しそうだねと言ってくれて
それが最後のやりとりでした。
実家に戻ってきてiPad開いたら、
画面がこの写真のまま止まっていて、
送ったのは全部既読になったので、
最後に見た写真これだったのかなぁ、
なんて思ったら、
何気ない一枚も
とても大事な写真に思えてきたり。
だいぶばば離れしたとはいえ
あれだけ可愛がっていた息子、
そして赤ちゃん期しか一緒にいられず
可愛い盛りに遊べなかった娘、
もっと孫たちのこれからの成長を
見せてあげたかったなぁと思うと
やっぱり悔しくてたまりません。
これからは空の上から
子供たちを見守ってもらうよう、
手を合わせたいと思います。