ありえないでしょう。

というくらい、皆が秘剣を引き継いでいる。


隠し剣孤影抄 (文春文庫)/藤沢 周平
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そしてこれがなんとも後味が辛くて苦い。

もちろん、藤沢周平だから、文章の運びのよさで

つるつると読めるのだが…。

そして、薄味なのに、しっかりだしがとれているのだが、

いかんせん、せつない。


つらいつらいといいながら、読んでしまう。

辛い辛いといいながら食べる、

カレーのように。


学生時代からの友達って、

よっぽど相性が良くないと、

5年10年なんて平気で会わなくなる。


凶刃―用心棒日月抄/藤沢 周平
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又八郎シリーズ最終章。

四度目の江戸。しかも16年ぶりの。

本を読むのにこんなに疲れたことなんてなかった。

勿論、面白くないからなんかでは決してなく、

時間という、残酷な友人に涙が出る。

皆、年をとり、それぞれの道を歩み、

きっと、こういうことって、

現代にもあるはず。

皆が皆、幸せではなく。


細谷のご新造の、あの快活とした姿(勿論、脳内)を

思い出すと、涙が溢れてくる。


三度脱藩した又八郎。

藩命って滅茶苦茶。

刺客―用心棒日月抄/藤沢 周平
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佐知との道ならぬ恋に落ちてしまう又八郎。

おじサマたちはこういうのを読んで

「あぁ…わしも出張中にでも…」

とか思ったりするのだろうか。

藤沢周平の描く女性像は、こんなのいねーよ!

と突っ込みを入れたくなるような、

少女性と母性愛が同居した、(しかもグラマーな)人が多い。

もしも自分がおじさんで、又八郎みたいに仕事も出来て

格好良くって、上記のような女性が寄ってきたら、

やっぱり断れないんじゃないだろうかと、思う。


しまった、この話はもっとシビアな感じなのに。

色恋の事ばかり目に付くのは、

やはり私がオバサマだからか…






家に残してきたけなげな若妻を気にしつつ。

有名な人を避けて通る癖がある。

でも有名なのは有名なりに

訳があるわけで…。

アマノジャクをやめさえすれば、

こんな素晴らしい音楽に本当はもっと早く

出会えていたのに。


コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ作品8/ヨーヨー・マ
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愛する龍安寺でチェロを弾くヨーヨー・マを

CMで見たとき、その音を聞いた時、

地面の下の方から、龍が空に上っていくようだった。

(感動すると、オオゲサになるのは、

いつも指摘される…気にしない)

瞑想したくなるような庭で、

生きてるって素晴らしい!と叫びたくなるような音。

静と動の出会いに、

龍安寺の石庭もうなりをあげるようである。

私達はいつも

何かしらを求めてさまよっている。

それは今日の昼ごはんであったり、

仕事のアイデアだったり、

自分を魅力的に見せる洋服だったり、

アクセサリーであったり。


私達はいつも、

何かしらを求めてさまよっている。

それは気を抜くための雑誌だったり、

一服するためのお茶だったり、

自分はまだまだじゃないかと焦ってする、

勉強だったり、エステだったり。


私達はいつも、

何かしらを求めてさまよっている。

どこかにもっといいことが、

どこかにもっと素敵な恋が

どこかに本当の幸せが。

どこかに…どこかに…本当に?


猫が行方不明…


行方不明だったのは猫だけじゃなかった。