天心聖教とはどのような宗教かを、3回に分けて書かせて頂きたいと思う。
書棚の整理中に出てきた書物【神様のご降臨によって開かれた宗教】に、天心聖教とはどのような宗教かが説かれてあった。
この書物は、天心聖教の第二世教主 島田晴行先生の著書である。
島田晴行先生はこの本の中でまず、歴史と伝統ある仏教とキリスト教を例に出され、宗教はその起源から、大きく2つに分かれると説かれた。
仏教は「人間の悟りによって開かれた宗教」
まず仏教について要約すると、
仏教とは「お釈迦様の悟りから始まった宗教」、
つまり、「人間が悟りによって開いた宗教」ということである。
今から約2500年ほど前、インドのヒマラヤ山脈のふもとに釈迦族という小さな部族国家があり、お釈迦様はその王子であった。
生まれてまもなく母を失い、感受性の強い青年として青春時代を過ごしたお釈迦様は、29歳のときに出家するが、その理由は明らかにされていない。
出家当時は、行者に習って山にこもり、数年にわたって難行苦行を続けたが、どうしても悟りを開くことができなかった。
ただひたすら山に籠もって断食をしているだけでは悟りを開くことはできない。
そう悟ったお釈迦様は山を下りた。
その時、お釈迦様の姿を見た一人の娘がミルクを差し出した。
ありがたく頂いたお釈迦様は、心のやさしい娘の名前を聞くと、その娘はスタージャと名乗った。
その後、菩提樹の下に座り、静かに瞑想したお釈迦様は悟りを開かれ、80歳で亡くなるまでガンジス河中流地域で布教を行った。
その後仏教は、さまざまな教えが付加されて多くの宗派に分かれたが、原点は、「お釈迦様の悟りによって開かれた宗教」、つまり「人間の悟りによって開かれた宗教」ということである。
次回は、キリスト教とはどのような宗教かについて書かせていただきたいと思う。