
体中の熱が外に出ていかずに、蓄積されて引き起こされる症状を総称して『熱中症』と呼びます。初期症状の段階で迅速な対応をとりましょう。たいていの熱中症は、しっかり休みをとれば回復しますが、重くなれば命に関わります。
これからの季節は、お子さんがいつも通りプレーできていないと感じた場合に熱中症の初期症状を疑ってください。
具体的な症状としては足や腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起きる熱けいれん、めまいや失神が起きる熱失神、脱力感や倦怠感、頭痛や吐き気などの熱疲労、意識障害となる熱射病などがあります。今は症状別でなく軽度、中度、重度と分けるのが一般的です(軽度だから大丈夫というわけではありません)。
子どもは大人と比べて、熱中症になりやすい?

A
そのとおりです。子どもやお年寄りは、すぐに重症化してしまう恐れがあります。
子どもやお年寄りは体温調整機能が不十分で背が低い分、地面からの照り返しを受けやすいため、熱中症にかかりやすいんです。
小学生が、暑い日に運動強度の強いトレーニングをすると危ない。特に体力の限界が来ているのに、そこで無理して走らせたりすると限界を超えてしまって、あっという間に症状が悪くなってしまいます。
ただでさえ小学生の子どもは体力も能力もものすごく個人差がありますし、大人に言われたことを一生懸命やろうとするもの。「あいつはできるのに、どうしてお前はできない」といったような追い込み方は絶対にやらないでもらいたいと思います。
熱中症になってしまったときはどのように対応すればいいの?
A
まず、水分補給。さらに体全体に風を送って熱を蒸発し、氷で冷やすことができればベスト。迷わずに救急車の手配を。
まずは水分補給です。水だけでは不十分でスポーツドリンクがオススメ。汗をかいた際、電解質も失われています。
その状態で水のみを補給すると、せっかく体内にとりいれた水分を体の外に出してしまう脱水症状が起きてしまうのです(自発的脱水と呼びます)。
そうならないために、水分補給時に水分だけでなく電解質(ナトリウムなど)もあわせてとる必要があります。
特にスポーツドリンクは、電解質だけでなく、エネルギー源となる適度な糖分の両方が含まれていますから効果的です。
いろいろな理由はあるでしょうが、できればスポーツドリンクは薄めずに飲んでもらいたいですね。とにかく状態がおかしいと思った時点でプレーをやめさせ、休憩。ひどい時はすぐに救急車を呼んであげること。何か起きたあとでは取り返しがつきません。
救急車が来るまでの間は、衣服を脱がせて風を送ります。風を送れば、汗が蒸発して体の熱を奪います。さらにふんだんに冷たい水があれば、冷たい水を体全体にかけてあげましょう。
冷水がなくても、ペットボトルの水を口にふくんで霧吹きのように吹きかければOK。その方が蒸発しやすく、1本のペットボトルをみんなで吹きかけてあげれば、相当な効果があります。
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