教育のデジタル化について(その2 タブレットPC)
タブレット端末は、実は2004年頃からマイクロソフト社をはじめとしたIT企業がその可能性に未来を感じて積極的に開発をすすめていました。
私が勤務していた私立小学校でもマイクロソフト社やアップル社の情報端末の教育への活用について積極的にかかわっていました。
何が明らかになり、何が課題としてあげられていたのでしょうか。
タブレットコンピュータは、キーボードがありません。もちろんキーボードが必要であれば、画面に登場するわけですが、キーボードがなくても操作できる点は、これまでコンピュータに縁のなかった層を取り込むことができると言われています。
実は、小学生、もっと言えば幼稚園、幼児でもタブレット端末は容易に操作できます。また、操作してみたいという気持ちを持たせるのに十分な仕掛けをこの端末に仕組むことができるのです。
今、3歳の双子の子どもたちが、夢中になっているのは、タブレット端末で「ひらがなの練習」をすることです。
もちろんこの練習に使えるものは、子どもの学習用玩具にもあるのですが、タブレット端末さえあれば、相当安価に手に入れることができますし、操作性も抜群です。映像が動き出したり、音楽や音が流れ出したり、子どもの心を躍らせるようなソフトがたくさん出始めています。
また、子どもが指という直感的なセンサーを用いて、操作できるのも魅力です。
ペンや鉛筆を用いるためには、その持ち方から練習する必要があります。、しかし指をそのまま用いれば、きわめて自由に操作することができるのです。
このことは、子どもに主体的に学習につながる活動にいざなうツールとしてタブレット端末が優れた道具であることを示しています。
私は、教育現場にタブレット端末が登場することにより、教育の質が劇的に変わるかもしれないという確信を得ています。
次回は、タブレット端末を学校教育で用いる場合の問題点、課題点について指摘したいと思います。