青雲譜49「オキター家の猫」

「舜司の変な念1」

素粒子論!量子力学!

自分なりに、わかりえる範囲で理解してみようとすると、かえって世の中の事すべてが、訳わからないことだらけになってしまった!

光量子だの?陽電子だの?ニュートリノだの?物質波だの?クオーク理論だの?超ひも理論だの?

ノーベル賞でも、話題になる分野ではあるのだが!

シュレディンガーの猫は、死んでるの?生きてるの?・・・・?

月は、見ている時だけ、存在するのだと言ってるの?・・・・?

宇宙とミクロは、同じような世界観であり、想像するだけで、気が遠くなり変な気分になってくる。

夜空の星を見上げている自分!

今見ているあの星は、“過去の星の姿”だと言う?

何万光年の星!何億光年の星!・・・・何万年か前に出た光、何億年か前に出た光、それが、今、届いていると言うのだ。

光にも、速度があるからだ。

太陽だって、8分前の太陽だって!!

だとしたら、そのもとで暮らしている僕たちは、光を通して見える今の世界を、今として感じてはいるが、実際には、絶えず過去のものを見ていることになってしまうのではないのか!

今、目に映った景色は、遠くなればなるほど、過去の風景だ!

本当は、もう“違う景色”なのかもしれない?

宇宙、銀河系、太陽系、地球、日本、東北、白河、そして、いま居る所、・・・

瞬間、瞬間、刹那、刹那に、総てが変わっているのだ!

変わらないものなど、一つとして存在していないんだ!

 

更に、突き詰めれば、逆に、見た瞬間、思った瞬間、世の中の構成そのものが変ってしまう!ってこともあるのかもしれない?・・・・・・・・・・・?

あ~あ、世の中は、さっぱりわからないことだらけだ!

・・・と言う事で、

今回は、舜司が体験してきた“変な念波の世界”を紹介してみよう!

 

1)2021年の夏、たまたま、テレビをつけた。

NHKの“夏の甲子園、高校野球”!

画面には、どこの高校の誰だか、まったく知らない選手が映っていた。

バッターボックスの姿から、急に“ホームランを打ってしまうな!”と思えた。 

そしたら、数秒後、ホームランを打った!

2)かなり前のテレビの野球放送でも、同じようなことがあった。

巨人の淡口、5番打者。

他のチームなら4番打者だ!

バッターボックスに立つ淡口、ホームランを打つ顔に見えた。

数秒後、実際、ホームランを打った!

3)長嶋ジャイアンツ!応援していた。

心から、本当に勝ってほしい!と願っていた。

しかし、テレビを見て応援している時は、必ず負けた!

見ないで無関心でいた時だけ、勝っていた!

4)最近のPGAゴルフ中継。石川遼、松山、応援していた。

カップに入ってほしいと!いつでも、心から願っていた。

しかし、いつも見事に外れていた。

だから、今年のマスターズでも!!

あんな木の下からでは!・・・無理!無理!と!

雷雨のためいったん中止!

当然、スイッチを切って、眠ることにした。

そしたら、再開後、ピン脇で、見事にバーデイを取ったとのこと!

翌日、再放送を見て知った!

そして、『なんと、4,5打リードの首位ではないか!』

最終日は、敢えて、見ないことにした。

でも、気になって、時々は、ゴルフチャンネルに切り替えてしまった。

すると、その度、カップを外していた。

『いけない!いけない!』

『見ていてはいけない!』

『スコアをドンドン落としてしまうじゃないか!』

『俺は、見ないぞ!』スイッチを切って、眠った。

そしたら、どうにか、こうにか、1打差で勝つことが出来ていた。

舜司は、喜びを、同時に共有することは、出来ない運命のようだ!

 

5)2021年、東京オリンピックでのサッカー!

当然、見なかった!

結果は、勝利!

次も勝利!

次も勝利!

いよいよ、順々決勝!

スペイン戦だ!

11時頃、『もう終わったろう!』チャンネルボタンを押した。

『えっ、まだ、やってるの?』

『延長戦?』

久保と堂安が変えられた。

『何で、変えるの?』

チョットだけ見ることにした。

『あれ、あれ?危ないよ!シュートされてしまうよ!』

『あーあ!何だよ?・・・!』

簡単に、決められてしまった!

『敗戦!』

やっぱり、見てはいけなかったのだ!

6)数日前のフジサンケイクラシック。

石川遼は、スイング改造中!

久々のトップ。

日曜日、朝から、テレビ観戦。

戸張捷が褒めてた。「完成間近!」と!

安心して見ていた。

80パーセントの完成だそうだ。

『曲がり幅も、軽減しているのだろう!』

『頑張れ!』声援を送る。

それなのに、・・・?

『あ~あ、駄目だ!駄目だ!』肝心な時になると、ボールは曲がる!

ザックリはする!

カップには入らない!

「こんな遼は、見たことない!」と、戸張捷は、言う。

しかし、

『残念かな!』

『僕が見ているのだ!』

舜司が見るときは、無心で見ないとダメなのである!

念を込めると、負のオーラが伝播してしまう!

注釈

尾崎将司・・スウイング改造前。三井住友VISA太平洋マスターズだろうか?

トップで迎えた最終日。

鈴木規夫プロが言った。

「トップは、ジャンボでしょう!」

「でも、OBで、崩れるから、勝てますよ!って!」

その通りになった。逆転勝利!

しかし、ジャンボは、スウイング完成の後は、連戦連勝!

10数年間、ジャンボの時代となった!

それ故、石川遼のことでは、今後については、何も言えない!

ただ、一つだけ言えることがある。

舜司は、当時、ジャンボには、まったく関心を持っていなかったのだ。

でも、石川遼には、少し関心を持っている。だから、勝てないのだ!

まったく関心がなくなれば、きっと勝てるはずだ!

7)10年前!「“なでしこジャパンW杯優勝“!」

“なでしこジャパン”が快進撃!

準々決勝ドイツ戦!

「お父さん!お願いだから、テレビ、見ないでね!早く寝て下さい!」妻に懇願された。

翌朝。

「お父さん!勝ったよ!」「ドイツに勝ったよ!」

「へー!すごいね!」

準決勝スウェーデン戦!

「お父さん!見ないでね!今度も、お願いだから、早く寝て頂戴!」

翌朝。

「お父さん!勝ったよ!やっぱり、勝ったよ!」

「良かったわ!ほんとに、お父さんってすごいね!」

決勝アメリカ戦!

「お父さん!わかってるわよね!寝て下さい!睡眠薬呑んで寝て下さい!」

「何にも、考えずに寝るのよ!」

『馬鹿な!こんなことで、勝つわけないじゃん!』と、舜司は思った。

翌朝。

「勝ったよ!」「優勝よ!」「お父さんありがとう!」「万歳!」「お父さんの力は、凄い!」

『なんだよ、これ?・・・』

  ・

  ・

結論

これらの“負のオーラ”については、麻雀をしていると、如実にわかってくる。

いつも、舜司の配牌は、バラバラ!である。

ようやく整理できた頃には、既に、誰かがリーチをしている。

最初につもる牌は、必ずあたり牌だ!

たまたま、いい手で聴牌してる時もある!

『勝負だ!』

『つくこともあるさ!えい!』・・・残念かな、残念!

既に、振る運命になっていたんだもんな!

また、二者択一!どちらを切っても聴牌の時がある。

『どっちでもいいや!』

開き直ってきるんだが、悲惨かな!誰かの当たり牌の方を必ずきってしまうんだな!

逆ならよかったのに!

こんなキツイ、キツイ修羅場を、“かいくぐらない”と勝つことはできない!

運任せでは、100パーセント駄目なのだ!非常に疲れる!

「リーチ!」『裏ドラは?』

勿論、言うまでもないことだが、つくことは、まず“ない”!

“勝負事”では、僕の気はマイナスのようなのである。

 

「運は、平等ですよ!」

「麻雀なんかで、運を使うより、人生や仕事で、運がある方がいいじゃないですか!」

「職員だって、直属の部下だって、恵まれてるじゃないですか!」

「応援してくれる先生方にも、教授先生方たちにも、恵まれてきたじゃないですか!」

「行政にも、いじめられたって、結局は、擁護してもらえたじゃないですか!」

「先生は、いいんですよ!守られているんですよ!」

「そうかな・・・?」

「そうですよ!」

「ありがとう!そうやって、慰めてくれてるんだ!」

周りに、こんな人たちが居てくれてることに、心から感謝する。

 

『二つに一つの選択!』

これは、これは、すべてにおいて、大変難しい局面になってるんだ!

初めは“こっちだ!”と選ぶのだが、よく考える!

いや、こっちだろう!

『えい!』と、決める!

結果は、失敗!・・・必ず逆なのであるから!

なら、初めから、逆にしたらって!

それが出来る程、簡単ではないのが“実際”って言うものじゃないのかな!

当然、受験の時にも、影響していたと思うよ!

 

今では、食事時、レストランやファミレスで、メニューを渡されるのが、人生最大の苦痛になっている!

ホテルやゴルフ場でのバイキングも、当然、大嫌いである。

だから、そんな時は、連れ添いか同僚に、いつも、適当に運んでもらう。

 

人生においても、「二つに一つ」、必ず決断の時がある!

当然、何度も、何度も、あった!

しかし、

舜司には、無理、無理!

これだけ、負のオーラを見ていては、決められる訳がない!

優柔不断の塊なのである。

これこそが、真の舜司の姿なのである。

誰でもいいよ!

心優しき人であれば!

山内一豊の妻、“おまつ”になって欲しいんだな!

後ろから、“よいっしょ!”って、押してくれないと、決められないんだよ!

助けてくれー!