2008/1/3(日本が縮む)
…NIKKEINET(経済ニュース)
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《厚生労働省が1日付で公表した2007年の人口動態統計の年間推計によると、婚姻・離婚件数はともに減少した》
《零細企業の従業員の給与が7年連続で減少したことが分かった。厚生労働省の調査によると、従業員5人未満の企業に勤める人の基本給と残業代を合わせた月給は19万482円で、前年同月と比べ0.1%の減少となった》
《2007年生まれの赤ちゃんは109万人と、戦後2番目に少なくなる見通しであることが厚生労働省が1日付で公表した人口動態統計の年間推計でわかった。6年ぶりに増加に転じた前年に比べ、約3000人減る見通し。死亡数は前年比で2万2000人増え110万6000人となり、戦後2番目の多さとなった》
日本が徐々に縮んでいるなぁ、と感じます。時代の大きな流れで見れば、今は端境期なのでしょう。あと40年ぐらい経てば、人口減少傾向も止まり、コンパクトな日本になっているかもしれません。今とは存在感の多少異なった。
しかし、戦後から続く日本社会、というのがあり、それは多くの(特に大人の)人の実体験として、こびりついています。戦後の焼け野原、高度成長期、オイルショック、バブル、長期不況、、、という具合に時代を彩るトピックが、人々の、もしくはその親世代の経験として色濃く残っているため、連綿と続く日本社会の呪縛に囚われてしまっています。
アメリカや中国との関係も変わるかもしれませ。その前に日本の中でも、コミュニティのあり方が変わるかもしれません。というよりも、「世界と日本」にしろ「日本社会の内部」にしろ、変わらないものなどないはずです。
変化の速さや大きさはマチマチでしょうが、気取って言うならば、万物流転です。ただ、上記のニュースを見ると、それは一見するとネガティブな変化ですが、日本が縮んでいるように思います。
この縮み具合をどうするのか、というのは政治の課題かもしれないし、今後社会的なコンセンサスを必要とする大きなテーマかもしれません。しかしともかく、日々の変化量は微量だとしても、結婚する人の数は減り、離婚する人の数も減り、零細企業の給与は伸びず、赤ちゃんの数も減り気味であるという傾向は数字に出ています。
マクロ的なコンセンサスについて日本人相互に確認しあう必要はあります。それはあるとして、ともかく個人的には、こういった流れを片目に見つつ、日々の暮らしに対処していくしかないようです。