2007/12/22(年の瀬の気分的なお小遣い感覚)
…フジサンケイ ビジネスアイ(総合)
《日本経団連は19日、2008年春闘で経営側の交渉指針となる「経営労働政策委員会報告」を発表した。報告書では「企業と家計を両輪とした経済構造の実現が安定した日本経済の成長に不可欠」と明記し、国際的に見て生産性が高く競争力を持つ企業の賃上げを促す異例の内容となった…》
記事の中ほどにこうあります。
《■手取り減少に配慮 先行き不安で厳しさも
日本経団連が2008年春闘で賃上げを容認した背景には、企業業績が過去最高水準を更新する中、厚生年金保険料の引き上げや定率減税の廃止などサラリーマンの手取り収入が減少し、内需拡大の足かせになっているとの認識がある》
ちょっとうろ覚えなのですが、定率減税の廃止が年末調整時に返ってくるお金の額の減少に結びつくのならば、かなり消費に影響するのではないかなぁと思います。サラリーマンにとっては、今年一年お疲れ様の意味を込めたお小遣いのような感覚になるかもしれないからです。
あるいは、年末調整時の戻ってくるお金の額自体はそれほど変わらないように、毎月の源泉税の天引き金額が調整されているかもしれませんが。
年末調整時のお給料は、普通はどこでも調整済みの額を振り込みするのだと思いますが、ひょっとしたら戻ってくる金額の分だけ現金で渡されるような会社もあるかもしれません。だとしたら本当にお小遣い感覚で、「じゃあちょっと飲みに行くか!」と消費されることもあるでしょう。
別に僕が日本経団連に加盟している企業の社員の人たちの肩を持つ必要はまったくありませんが、お金をどんどん使ってもらい、使えない僕の分まで頑張っていただきたいと思います。(イヤミではなく、本気で)
企業がその自主性に任せていれば、”適切に賃上げ”することはあまりないと思います。社員ひとりひとりは、給料に不満があっても面と向かって交渉をすることもないでしょう。
なので春闘というのも、経営側に緊張感を与える意味で悪くないような気がしてきました。ちょっと前までは、なんと古臭いことをやっているのか、という感覚でしたが。