11月〜12月は時節柄1型糖尿病関係の会も多いようで、先日誘われて15人くらいの小さな食事会に参加しました。半年前に発症した新人も二人いて、両方年配の男性でした。Dr.によると最近成人発症増えているそうです。

同じテーブルだったそのおじさんは私より一回り程歳上、つまりかなりな高齢発症。奥様同伴で見るからに不機嫌オーラ全開。「10万人に1人なのになぜ俺が…死ぬまで…」とそればかり繰り返していました。そしてそうなった原因を日がな一日考えているそうでした。
いかにも頑固ジジイって感じで、食事は○時に決めてる!と一切手を付けず、無理やりお持ち帰りでして、献身的な奥様も夫に従ってお茶のみ。
酒飲みだったけど今は一切飲まず、甘いものも食べない。食事管理もコントロールも本人よりずっとわかってる献身的な奥様に「こいつ、こっそりお菓子を買って食べてやがるんだ!」出来た奥様で何を言われてもにこやか。ジイさまはあまり理屈も理解しておらず、ただ吠えてるだけ。

ちょっと笑えたけど、よく考えてみると私も初めて患者会に向かう電車の中で、私、なんでそんな所に向かっているんだろう?私はいったい何してるの!と不思議さと腹立たしさと、情け無さを思ってました。ついこないだまでそんな世界無縁だったのに…そしてそのじじさまと同様何故私が?とその原因ばかり考え、人を恨み、ダンナに当らり散らしてましたね。ただうちのダンナは最初から遠慮する気なんてさらさら無く、テレビ見ながら饅頭は私の前でパクつくし、せんべいをわざとのようにパリパリさせるし、病気の事なんて今でもあまりよくわかってないようですが、まあ私の荒れ様によく耐えました。

そのおじさん、まさにその頃の私だったのです。すっかり忘れてたけど。そうすると私は今でももがいてるけど、ちょっと「大人の階段登る〜〜♬」なのかなあ。出来れば最初から見たくない階段ではありましたけどね。そのおじ(ぃ)さんも最後はちょっと笑顔でした。一瞬ですけどね。