霞がかった道の先を
目を細めてみつめる
遠くにあなたがいるような気がして
祈るような気持ちで
目をこらす

雨上がりの道は西陽に輝き
にわかに光を放つ

まるで天国へと
つながっているよう

もしもゆるされるなら
このまま透明になって
走り抜けるように
蒼空を駆け上がり
あなたのもとへ行こう

気づいてくれなくていい
ただそばで
あなたのそばにいて
それだけでいい

独り。

子守歌うたってみたり
きみのノートをのぞき込み
隣で眠る

夢見るあなたをそっと
見つめながら
また
蒼空を駆け抜ける

いくつもの家族が灯す明かり
その美しい星々の暖かさを感じながら
静かな熱に包まれて
霞のように蒸発するの

あなたの寝顔を想像しながら
すっと消える

元気で、
それから幸せでいて。

ありがとう
ずっと見つめてる
あなたのことを思ってる
大切に思ってる。