コロナ感染者数4週ぶり増加

厚生労働省は8月30日、全国

に約5000ある定点医療機関

に、8月19日から25日に報告

された新型コロナウイルスの

新規感染者数は合計4万3267

人で、1定点当たり8.80人で

あったと発表した。

 

前週の約1.04倍で、4週ぶり

に増加に転じた。

 

昨年の同時期は、1定点当た

り、19.07人であった。

 

都道府県別の最多は

青森県17.90人、

次いで、

岩手県15.94人、

秋田県14.44人、

宮城県14.04人、

と続く。

 

主要都市では、

東京都4.79人、

愛知県10.99人、

大阪府5.29人、

福岡県6.40人、

であった。

 

東北や関東、中部地方を中心

に、27都道府県で増加した。

 

8月25日までの1週間に、定点

医療機関に報告された新規入院

患者数は3404人で、前週から

223人減少した。

 

集中治療室(ICU)に入院した

患者は126人で、前週から

21人減少した。

 

都道府県別では、

北海道11.40人、

青森県17.90人、

岩手県15.94人、

宮城県14.04人、

秋田県14.44人、

山形県12.12人、

福島県13.96人、

茨城県13.48人、

栃木県11.16人、

群馬県10.18人、

埼玉県8.42人、

千葉県10.05人、

東京都4.79人、

神奈川県5.85人、

新潟県12.77人、

富山県10.11人、

石川県11.42人、

福井県7.18人、

山梨県12.59人、

長野県12.56人、

岐阜県11.24人、

静岡県10.49人、

愛知県10.99人、

三重県8.79人、

滋賀県8.15人、

京都府7.17人、

大阪府5.29人、

兵庫県7.04人、

奈良県7.65人、

和歌山県7.20人、

鳥取県10.31人、

島根県10.26人、

岡山県8.88人、

広島県7.37人、

山口県7.96人、

徳島県11.16人、

香川県8.64人、

愛媛県8.28人、

高知県10.64人、

福岡県6.40人、

佐賀県9.74人、

長崎県9.81人、

熊本県7.46人、

大分県6.28人、

宮崎県6.14人、

鹿児島県6.12人、

沖縄県4.47人、

であった。

 

劇症型溶連菌、猛威

溶血性レンサ球菌(溶連菌)

が、原因で致死率が約30%

とされる

「劇場型溶血性レンサ球菌

 感染症」

の患者が都市部を中心に増

えている。

 

今年に入って全国で1333人

の報告があり、既に過去最多

であった昨年を更新している。

 

死者は、少なくとも250人に

のぼり、160人余りだった昨

年を大幅に上回る。

 

大阪府の患者も76人と最多で、

府などは、感染の徴候があれ

ば、速やかな受診を呼びかけ

ている。

 

溶連菌は、咽頭炎などを引き

起こす細菌である。

 

このうち血清群別の分類で

A群、

B群、

G群、

などの溶連菌が稀に劇症化し、

発熱、

体の激しい痛み

といった症状が急激に悪化

する。

 

劇症型は、

「人食いバクテリア」

と呼ばれ、

致死率が高い。

 

手足の壊死、

多臓器不全、

を伴うショック症状を伴い、

発病後、数時間で死亡する

ケースもある。

 

国立感染症研究所のまとめに

よると、劇症型の患者は8月

11日までの報告で1333人。

 

平成11年の感染症法による

届け出開始以降、過去最多

だった昨年の941人を半年

弱で上回った。

 

同研究所は、

「死者数は、広く公表して

 いない。」

としているが、同日までの

報告を足し合わせると250人

(報告漏れなどを除く)の死亡

例があった。

 

因みに、昨年は、1年間で163

人であった。

 

同研究所のまとめでは、今年は

劇症型のうち、

A群が6割超

で、例年(3割~5割程度)より

多い。

 

溶連菌は、

足の傷口から感染しやすい

とされ、6月16日までにA群

として報告があった患者656

人の推定感染経路の内訳でも

傷口が288人(44%)で最多

 

くしゃみなど飛沫感染は

59人(9%)である。

 

厚生労働省は、

「有効なワクチンはない」

とし、予防のために、

手洗いの励行、

傷口の清潔な処置、

マスク着用、

などを呼び掛ける。

 

今年の患者は、8月11日

時点で、

東京都184人、

神奈川県91人、

であり、都市部で目立つ。

 

大阪府の患者も8月18日

時点で、

76人、

と過去最多だった令和元

年(64人)を上回る。

 

大阪の患者増について、

府の感染症対策課の

担当者は、

「はっきりした原因は

 不明だが、子どもの

 間で流行しやすいA群

 の咽頭炎患者の増減と

 関連性があるようだ」

と指摘する。

 

A群の咽頭炎患者数は6月

から減少傾向が続いており、

府の関係者は、

「今後、劇症型の患者数も

 落ち着いてくるのではな

 いか」

と話す。

 

マイコプラズマ肺炎、全国で流行拡大

乾いた咳、

発熱、

全身の倦怠感、

などが生じる

「マイコプラズマ肺炎」

の流行が拡大している。

 

国立感染症研究所が8月

27日に公表した第33週

(8月12日~18日)の

データによると、

定点医療機関当たりの

報告数は1.3人となり、

感染症法に基づく1999

年の調査開始後に最多を

記録した2016年に匹敵

する水準まで流行が拡大

しつつある。

 

定点当たり報告数は、7週

連続で増加した。

 

前週を上回ったのは、29

都道府県である。

 

報告数が最も多かったのは、

福井県と佐賀県の3.83人。

 

次いで、

大阪府3.67人、

愛知県3.27人

と続く。

 

一方で、少なかったのは、

山形県0人、

愛媛県0.17人、

山梨県0.2人、

鳥取県0.2人、

である。

 

「マイコプラズマ肺炎」

は、

マイコプラズマ

を病原体とする呼吸器感染症

である。

 

患者の8割は、14歳以下と

されており、秋冬に流行が

見られる傾向がある。

 

患者の多くは軽い症状で済

むものの、一部では重症化

したりすることもある。

 

飛沫感染、

接触感染、

などで広がるとされて

おり、感染予防対策と

しては、

手洗い、

マスクの着用、

家族間のタオルの共用

を避ける

などが有効である。

 

治療の注意点は、

「従来の抗菌薬を投与

 して2日~3日以内に

 解熱しない場合は、

 薬が効きにくい耐性菌

 を疑って他の薬を投与

 するが、子どもの場合

 は、副作用の懸念から、

 他の薬を使いにくい。

 

 薬の選択肢が狭まって

 しまうので、耐性菌の

 割合が増えないか注視

 する必要がある。」

 

対策として、

「マスクの着用や手洗い

 といった基本的な行動

 が重要である。

 

 感染した当初は一般の

 風邪と区別しにくく、

 重症化する原因も、はっ

 きり分かっていない。

 

 熱の症状や咳が続く時は、

 学校や仕事を休んで医療

 機関を受診して必要な処

 置を受けたほうがよい。

 

 特に、ぐったりしたり、

 呼吸が荒いときは注意が

 必要である。」

 

今後の見通しは、

「マイコプラズマ肺炎は、

 学校などの集団生活の

 中で広がりやすいので、

 夏休みが終わって集団

 生活が始まると症状が

 ある子どもが居ないか

 を確認することが求め

 られる。

 

 今は、子どもの感染が

 目立つが、家庭内感染

 なので、今後は、大人

 の感染者も増えてくる

 と考えられる。」

 

石川県、コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・ヘルパンギーナ・マイコプラズマ肺炎の現状

<コロナウイルス>

県全体11.42人、

金沢市7.71人、

南加賀9.60人、

石川中央10.82人、

能登中部27.17人、

能登北部9.75人。

 

<A群溶血性レンサ

 球菌咽頭炎>

県全体0.76人、

金沢市1.18人、

南加賀0.00人、

石川中央0.33人、

能登中部1.50人、

能登北部0.50人。

 

<感染性胃腸炎>

県全体3.24人、

金沢市3.18人、

南加賀3.50人、

石川中央5.00人、

能登中部2.00人、

能登北部0.00人。

 

<手足口病>

県全体5.03人、

金沢市5.73人、

南加賀3.17人、

石川中央5.83人、

能登中部5.25人、

能登北部4.00人。

 

<ヘルパンギーナ>

県全体0.79人、

金沢市0.45人、

南加賀1.83人、

石川中央0.83人、

能登中部0.50人、

能登北部0.00人。

 

<マイコプラズマ

 肺炎>

県全体0.60人、

金沢市1.00人、

南加賀2.00人、

石川中央0.00人、

能登中部0.00人、

能登北部0.00人。

 

<コロナウイルス>