さて、初めましてふうたんです。
本日午後四時ごろめでたくこの世に生まれました。

少しずつお腹から下がって行って、途中救急車で近所の産婦人科から九州医療センターに運ばれたり、助産師さんに叱咤激励されながらお母さんになるためにはるたんはずっと力んでいましたが、私ふうたんもへその緒が首に巻きついていたり、頭がちょいと大きくてつっかえちゃったりしながらも、お医者さんの「吸引器用意してー」の声にはるたんは慌て力み、ふうたんも慌てて出て来ました。
助産師さんには「頭が伸びなくて良かったねー、危なかったねー」と言われたよ。危なくショートカットが似合わない頭の形になるとこだったわー。


血塗れを拭かれたり、沢山びっくりして泣いたり、体重測られたり、私が色々している間に、お母さんのはるたんも局部を縫われたり、水を飲んだり、胎盤引きずり出されたり、まだ痛いオンパレードでぐったり。

初めて続きでぐったりな私ふうたんと母はるたん。初めて産まれた私と初めて産んだはるたん。1組の親子が誕生した瞬間でした。
ふたりで頑張ったね。

初めてお乳をんぐんぐと飲んだり、ぷらんぷらんな首を抑えながら抱っこされたり私も忙しかったー。


赤ちゃんは鶴瓶師匠かガッツ石松さんのどちらかにみんな似ていると言うけれど、私ふうたんはどう見てもガッツ石松さん寄りでした。

これからいろんなことが待っている。
いろんなことを知ってゆく。
いろんな人に会ってゆく。
苦しいことも痛いことも、嬉しいことも美味しいことも、まだ明るい暗いぐらいしかわからないけれどきっとこれから沢山未知なものと出逢ってく。

それまで、母はるたんがふうたんのつもりで日記を付けようと思います。
飽きっぽいからいつまで続くのかわからないけれど、今は疲れやら出血やら空腹やら痣だらけだわでボロボロだけど、ふうたんを授かったことではるたんも母になれたよ。
ふうたん、よろしくね、ふたりで親子に育とうね。

こんなに無力で何も出来なくて何もわからない生き物が自分から産まれてくるなんて、それをわけもわからず可愛いと愛さずにいられないなんて、まだまだわからないことは沢山あるんだなぁと母は思う。