No,１６１ すり込まれた価値観
小さな村での『人間関係』を通して
徐々に成長して、
分別がつき、
自分なりの視点で
物事を考えるようになっていき、
一人前の大人になっていくわけですが、
実は自分なりの考え方と思っているものも、
両親をはじめ、
村にいる身近な人たちの考え方、
物事の捉え方、
行動の仕方を
色濃く影響を受けているのですよね。
・どんなものを好み、どんなものを嫌うか。
・どんな人が良い人で、どんな人が悪い人なのか。
・どんなことが人に好かれ、どんなことは嫌われるのか。
・どんなことに意味があり、意味のないことは何か。
小さな村の
数少ない村民たちの
そういった価値観を、
幼い頃からすり込まれ、
あたかもそれが
人生のすべてであるかのように
考え方が作られてしまっているのです。
その極端に狭い視野の価値基準を、
自分の判断基準にして、
主人公は世の中を見ていくことになります。
小さな村の中で暮らしているうちは、
みんなそれほど違った考え方はありませんので、
ケンカや争いごとになったとしても、
すべて似かよった判断基準で
善し悪しを決めていくことになります。
まずは何事も
判断基準となるものが必要ですから、
これはこれでOKなのです。
でも、数少ない、
狭い空間での人間関係の中だけで、
コミュニケーションのとり方など、
世渡りの方法を学んでいくわけですので、
このままでは広い世界に
通用するわけはいきません。
だから一人前の
もっと大きな人間に成長するためには
小さな村を離れ、
もっと大きな世界に旅立ち、
様々な人間と出会う必要があるのですね。
じーこが笑顔になります。
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