■熱性痙攣とは?■

小児期の痙攣で最も多く、生後6ヶ月~6歳の間に、38度以上の発熱に伴って痙攣が起こります。(発熱の原因が、髄膜炎、脳炎などの中枢神経系感染症である場合は省く)

発熱の原因疾患は、上気道感染、突発性発疹、手足口病、インフルエンザなどが多い。

特に、1~2歳が好発で男児に多く、家族に熱性けいれんの既往(てんかんの既往ではない)がある事が多いとされています。

再発率は30%程度で、複雑型では今後てんかんに移行するリスクがあります。


■熱性けいれんの種類■

熱性けいれんには、単純型と複雑型がありまます。

単純型

大部分は単純型で、予後良好です。

■痙攣持続時間は15分以内

■左右対称性の強直間代発作

■24時間以内に反復しない

■痙攣後に、意識障害、麻痺はない

複雑型

単純型に1つでも当てはまらない場合。
つまり、下記に1つでも当てはまる場合は、複雑型です。

■焦点性発作(部分発作)

■15以上の長い痙攣発作

■24時間以内に、2回以上発作を繰り返す場合

上記に一つでも当てはまる場合は精査が必要です。

痙攣時の対応

痙攣時はまず
①気道の確保
②静脈路の確保
③ジアゼパムまたはミダゾラムの投与、フェノバルビタールの筋肉内注射

静脈血ルートが確保できない場合、ジアゼパム坐薬の使用や、ミダゾラムを点鼻投与行います。

※ジアゼパム坐薬使用後、30分は解熱坐薬(アセトアミノフェン)の使用を避ける
→解熱剤の油脂基剤により、ジアゼパムの初期吸収が阻害されるため注意が必要です。


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