最近 良くも悪くも感情がまとまらなくて

頑張りたいとか楽しいとか悲しいとか

辛いとか面白いとか腹が立つとか

全部の心があって、その忙しさに
自分がついて行けてない気がする



人と関わることが増えた。

コロナ禍より少し前からずっとひとりだった

ひとりで店を開けて ひとりの家に帰って
またひとりで店を開ける

外出自粛で誰も服屋には来ないし

音楽も芝居もやっていないし

本当に、無の時間。


楽な気もしてた。ニンゲン苦手だし。

面白くはないけどイライラもしないし

楽しくはないけど悲しくもない

空っぽなぶん、犀川の河川敷が魅せる
四季の移ろいだけが異常に美しく見えた

絵筆を水で洗うときみたいに
心身に溶けて染み渡る時間の色彩


















夜桜の白さも 日毎の夕暮れの色も


木漏れ日の影の色も 真昼の青さも


いつの瞬間も同じことはないのに

いつの瞬間も美しかった






街には この絵の具がない。


華やかで、人も多いけど


全部灰色。


濃淡の違う灰色がたくさん

渦を巻いて、いろんな感情になっていく。


それが混ざりあいもしないのに

増幅していくような感覚が


"まとまらない"に帰着するのか。




だけど全部が灰色だからこそたまに


人が持ってるあたたかい色に

気付けることがある。





全部が美しいけど何もない世界と


なんでもあるのに美しくはない世界


どちらかしか選べないものなのかしら。