いま、わたしたちは時代からの要請によって、否応なしに風の世界へといざなわれつつあります。
「このようにあるべきだ」という、地のエレメントの持つ、ある種の正しさや思いこみを脇におくことが、これからの「労働」を変えていき、また支えるうえでのポイントとなるでしょう。
何をするにせよ、既存のやり方から脱却して、ひらめきやアイデアや独創性を活かしていくこと。
いま、こんな時だからこそ、みんなが何を求めているのか、何ができるのか、風を読み、風穴を開けて。
誰か偉い人や、賢い人に、それを任せて従うのではなく、ひとりひとりが異なる視点からアイデアを持ち寄って、話し合い、ミックスしていくことが、オリジナリティともなるでしょう。
自分がどんな立場であったとしても、起きていることを誰かの責任にするのではなく、しなやかでしたたかに。
責任の追及というのが地の世界のやり方であるならば、風の世界では問題を解決するアイデアを出すことにエネルギーを向けるのです。
これは教育や医療においても同じことで、誰もが誰かの指示を待つではなく「これがダメなら、こうしてみようかな」「これがないなら、これでイケるんじゃない?」と工夫して、それをシェアすること。
それがまた、誰かの気づきやアイデアにつながっていくことで、風の世界では新しい道が作られるのでしょう。
「こうでないといけないんだ」と思考を固くしすぎずに、その時々によって、柔軟にかしこく、過ごしたい時です。
6ハウスは日々の健康管理も含みますから、これを機会に日頃から免疫力を高める生活習慣を個々のスタイルにおいて工夫するにも最適です。
天体の動きの関係から、1年を通して四季図の上昇宮は大抵、近い配置となります。
2020年は春分、夏至、秋分の上昇宮が蟹座となり、冬至だけが獅子座。
ここからしても今年は蟹座がひとつのポイントだということが見てとれるでしょう。
実際に山羊座に惑星が集まる2020年は、その対向にある蟹座を統合することで社会が成熟していくことを示しています。
山羊座がわたしたちの社会を司るのであれば、蟹座が示すのは安全な居場所。
社会が大きく変わり、土台が不安定になりやすいときだからこそ、信頼のおける家族や仲間で結束をかためて協力しあって備えることが欠かせません。
外の変化に対して心が揺れないように平常心を保つのではなく、安全なスペースを自分に与えて、自由に感じることを自分にゆるすこと。
ジッとひとりで抱えて耐えるのではなく、分かち合うこと、甘えること、頼ることも必要かもしれないし、頼ってきた相手を受けとめて、話を聴いて、寄り添ってあげることも必要でしょう。
協力的で誠実な関係とコミュニケーションが柔軟に時代に対応して、変化するためのカギとなります。
そのため「本当にこの人でいいのか」と、考えさせられるようなこともあるでしょう。
そういう時こそ、いかに本心から協力的に話ができるか否かが試されます。
内にあるものを、
思いきって外へ投げてみて、
また外からやってきたものを
受け止めてみる。
変化にひとりで耐えるのではなく、相互的に支え合う自立した関係が、新しい道を創り出す筋道となるでしょう。
しなやかで、したたかに、流れを見て、すり抜ける。
これまでの常識を覆して、まったく新しい視点から世界を見ることが求められるかもしれない、わたしたちの人生が大きく進化する2020年です。