2017年6月24日11:30に蟹座の新月です
夏至のすぐあとの蟹座の新月です。
太陽、月のみならず、水星、火星も共に蟹座に滞在して、蟹座色を盛り上げています。
わたしたちにとってもっとも強力な心の安定剤であり、生きるための基盤にあるのが蟹座。
この時期を迎える前に、改めて蟹座の性質がどんなものか、再確認しておきましょう。
蟹座が象徴するのは、この世界が自分にとって絶対的な安全な場所であることの確信からもたらされる心の安定です。
世界はわたしの安心な居場所で、心配することは何もなく、ハートがくつろいで、リラックスし、のびのびと自分らしくいられること。
あらゆる活躍は、この蟹座の絶対的な安心感があってこそ、可能となります。
心配で不安で自分を受け容れられないときに『自分の才能を発揮して存分に活躍する』ことなど、できません。
心が安心しておらず、すべてのおこないが不安や心配や怒りや悲しみから発生したものであれば、それは本当に望んでいることではなく、欠落している何かを埋め合わせるための行為となり、そしてその結果は一時的に何かを満たすにせよ、やり続けなくてはいられないような焦燥感にとって代わるでしょう。
わたしたちの心をいつも安定させるために蟹座が伝えていることは、守られた安全なスペースで深く眠ること。
そして家族や仲間や自分自身から愛され、大切に扱われて、何があっても寄り添われて『自分は支えられている』ということを、理屈ではなくハートで感じることです。
わたしたちが生きていく基盤にあるのは愛と思いやり。見守りと共感。
これがしっかりと日常的に満たされていれば、この愛と思いやりを他者に分かち合うことができます。
社会のなかで蟹座の機能が働いていることはとても重要です。
誰もが街で困っている人を助けたり、高齢者や妊婦や子供を守ったりすること。
職場で蟹座の機能が働いていれば、疲れ果てたり、過労で病気になったり、すべてを投げ出したくなったりすることもなくなるかもしれません。
人生が行き詰ってさまざまな問題で悩んでいる人の受け皿として、蟹座の提唱する『誰もがのびのびと過ごせて、どんな自分であっても受け容れてもらえる安全な場所』があれば、もっと世の中が温かく、思いやりに満ちたものとなるでしょう。
そうするためには、わたしたちのひとりひとりの内側で蟹座が機能的に働いている必要があります。
地球に生まれたわたしたちが『この世界が絶対的に安心で信頼できる場所なのだ』という思いが無意識下にあって、はじめて、どこでも何をしていても、ハートをひらいてつながりを持つことができます。
そのためには誰よりも自分自身に対して、惜しみない愛と思いやりをもって寄り添い、自分が何者であろうと、何ができても、できなくても、何を感じてもよいのだと、ささやき続けることで、ハートが自由に解き放たれるでしょう。
生まれてから死ぬまで、自分だけが、自分の人生をすべて理解し、目撃して、寄り添うことができます。
わたしだけが、何があろうとも、自分自身の絶対的な味方でいることができます。
自分に対して惜しみない愛と共に、安全な場所を与え、自分のしたい表現をゆるし、自分のおこないがなんであれ、そこに共感することが、絶対的な安全基地を自分の内に生み出します。
そして自分に絶対の安全基地を持っているからこそ、ハートをひらいて、めぐり合う人たちと、やさしい愛と信頼に満ちた関係を築くことができる……これが蟹座のテーマです