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<不二家>基準超す細菌検出の菓子出荷…消費者から厳しい声
1月11日21時5分
シュークリームに消費期限切れの牛乳を使用していた不二家の藤井林太郎社長は11日、食品衛生法の規定の10倍、社内基準の100倍の細菌が検出された洋菓子「シューロール」を出荷していたことを明らかにした。また、社内調査の結果2カ月前に問題が報告されていたにもかかわらず「発覚すれば雪印の二の舞い」などと公表を先延ばししていたことも判明。「ペコちゃん」で親しまれた老舗の看板を裏切るような行為に、消費者からは厳しい声が相次いだ。
記者会見した藤井社長らによると、昨年6月8日に埼玉工場(埼玉県新座市)で製造したシューロールで、基準を超える細菌を検出した113本をそのまま出荷した。同工場では04年に1カ月で50匹のネズミを捕獲、’06夏以降も2匹捕獲するなど衛生上の問題があった。昨年9月、洋菓子事業の再建に向けて設立した構造改革チーム「2010推進プロジェクト」の調査で分かった。