進捗
<不二家>飲料を自販機から撤去 サッポロ飲料
1月17日3時4分配信
大手菓子メーカーの不二家が期限切れ原料を使用していた問題で、不二家製飲料を委託されて販売しているサッポロ飲料は16日、同社の自動販売機を設置している個人商店などで不二家製品を撤去する動きが全国的に広がっていることを明らかにした。サッポロ飲料自身も、不二家が不祥事を小出しにする不誠実な対応を続けた場合、販売契約の解消に踏み切る方針だ。
不二家は、「ネクター」(64年発売)、「レモンスカッシュ」(75年発売)の人気商品を中心に計20種類の飲料を製造・販売しており、06年3月期の飲料部門の売上高は約48億円。98年からサッポロ飲料に全面的に販売を委託し、全国約5万台の同社の自動販売機と中小の食品スーパーで販売している。
サッポロ飲料によると、問題の発覚以降、自販機を設置している個人商店主などから、イメージの悪化を恐れて不二家製品だけを撤去するよう求める声が増加。すでに一部の自販機で「ネクター」などが撤去され、サッポロ飲料製の果汁飲料への切り替えが進んでいるという。
不二家が飲料の委託販売先を失うことになれば飲料部門の切り離し・売却に発展する可能性があり、「業界再編の火種になる」(飲料大手)との見方もある