庄原市の「仕組み債」 | 藤さん、藤原義正のブログ

庄原市の「仕組み債」

藤原義正です。


本日2通目のブログです。


私は、以前、庄原市の購入している「仕組み債」について、ブログで取り上げてきました(主なものは、http://ameblo.jp/fujiwarayoshimasa/entry-10295852798.htmlhttp://ameblo.jp/fujiwarayoshimasa/entry-10366197808.htmlhttp://ameblo.jp/fujiwarayoshimasa/entry-10385995724.html )。


庄原市は、そのホームページで、基金で購入している「仕組み債」(http://www.city.shobara.hiroshima.jp/shinshi/kakubunopage/soumubu/zaisei/saikenunyou.asp )について、説明しています。


これは、「リスクの高い仕組み債を購入している自治体」、「購入した自治体の仕組み債が多額の含み損を抱えている」旨朝日新聞に載り(https://docs.google.com/leaf?id=0B0ihIBQKOikRYmEyMzdhMDctNGJkYy00ZDJiLWI5M2QtODhiN2I1YWI3MDY4&hl=enhttp://blogs.yahoo.co.jp/mimasatomo/33394626.html )、議会において追求されたために広報しているものです。


しかし、何の基金を運用しているのか、満期日は明らかにしているものの契約日・契約期間・契約の詳細はどうなっているのか、朝日新聞記事によって発覚当時で含み損がどれほどあるのか、全く明らかにしていません。

朝日新聞の記事においても、庄原市は含み損を非公開としていました。


仕組み債は、償還時は元本保証ですが、自由に遣えない期間が長期になり、ハイリスク・ハイリターンであり、基金が必要になり途中で解約すれば大損する可能性があるのです。

また、仕組みが複雑であり、玄人でも中々リスク管理ができないものです。


よって、満期で元本を保証されたからといって、思うような運用益が出ず、たとえローリスクでも、途中解約しても運用益が出る金融商品の方が良いといえます。


とりわけ、地方自治体が血税でやるのですから、地方自治法を正しく読み、納税者・市民に反することがあってはならないのです。

しかも、議会にも市民にも知らせず、隠密裏に行うことが許されて良いでしょうか。


ひとつ、興味ある記事をご紹介しましょう。

多額の基金を仕組み債で運用し、多額の含み損を計上して問題となっている兵庫県朝来市に関する神戸新聞の記事(http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002871653.shtml )です。


リンクが多くなって申し訳ございませんが、パソコンでご覧の方は、是非とも精読して頂きたいと思います。


朝来市は、議会や市民の間で大問題となり、販売した日興コーディアル証券等を相手取り解約や売却に向けた協議を開始し、協議の行方によっては提訴も辞さないとのことです。


庄原市はどうしようとしているのでしょうか。

来年9月が満期なので、詳細を調査して市民に公表せず、ローリスクの金融商品にしていた場合との比較を市民に公表しないまま、頬被り(ほうかぶり)を続けるつもりでしょうか。


ジュオンや三楽荘等の問題のみではなく、最終責任を取らねばならない市民は、覚悟と責任を持って市政に関心を持たねばならないと思います。