藤原航太針灸院

藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0okzmcfmusn9beAwSrTxR5Aat2bod9qiK9xr1aiAknVusUNXmQtaW1Ga2Vy4T85Hvl

 

https://news.yahoo.co.jp/.../38e574cf61fa57d8ecd587852f2d...

 

薬物も性格や毒性に違いはありますが、フェンタニル等のオピオイド(麻薬)の問題を挙げる※1)※2)傍ら、大麻の合法化を謳うのは標題通り人気取りかもしれませんが、日本でも薬物を沢山出す人間が好まれ、薬物を嫌う人間が嫌われる傾向がある為、大なり小なり薬物は自身の政治を左右するのでしょう。人気が欲しければ薬物を肯定してばら撒けという話になります。

 

せいじ【政治】

国を治める活動。権力を使って集団を動かしたり、権力を得たり、保ったりすることに関係ある、現象。

 

ただ、薬物は出始めは良くても追々嫌悪される身体的負担を与えるリスクと、その数が増せば何れ社会問題化する特徴もあります。ひと昔前は日本でもステロイドを盛りに盛る医師が名医と呼ばれていましたが、副作用や離脱症状の問題が顕在化し、1970年代前後には社会問題となり現在に至ります。

 

自身の人気取りに利用される鎮痛薬や向精神薬は、極めて優秀な薬物で、特に合法薬物は入手性も良い事から、用もなく使用したり、使い過ぎたり、かと言って言われた通りの使い方でも、それに見合わない程の害に曝露するのが現状ですし、犯罪に使われるのも特徴です。

 

その社会的な見方の変化を、ベンゾを代表に度々挙げてますが、単に時代と共に社会の見方が変わっただけで、物質そのものは変わっていないのです。昔から散々危険性や有害性を指摘し続けていたのが無視されてきただけの事です。

 

ゲートウェイドラッグ的視点で例に挙げても、日本でも薬局で手に入る風邪薬や咳止めから入り、合法の鎮痛薬や向精神薬→違法の鎮痛薬や向精神薬へ流れるように、先ずは大麻の味を占めた人間が何れ物足りなく感じ、或いは耐性が付いたのか物足りなく感じ、或いはもう少し違う感覚を試したいとオピオイドに移行する事例もあると思います。

 

そうなると大麻の合法化はオピオイドへの足掛かりとなり、結果的にオピオイド被害の拡大の一因になる可能性がありますし、近年大麻を合法化したタイの事情を伺う限りも、日本では違法な故、老若男女問わず安全神話が流れている奇跡の薬的な状況かもしれませんが、実際は真逆な印象しかありません。

 

このように薬物使用にも段階を踏む背景と、天然物は引き続き高値で推移しブランド性を維持すると思いますが、化学合成技術は益々上がり、更に安価に入手出来る将来性もある為、より危ない状況になると容易に推測が付きます。この辺りは以前も挙げましたが、薬物は自分に使うものではなく武器として見ていた北朝鮮を例に見ます。

 

>>北朝鮮は1945年以降の赤化統一(朝鮮の南北統一)に向け、タイからケシ(アヘンの原料=麻薬)を栽培出来る人間を3人ほど拉致ってきて、薬物を韓国に流通させ、国の機能を麻痺させようと試みていました※3)

 

>>では、ケシの大規模農園が存在する北朝鮮が今はどうなっているかと言えば、国全体に麻薬が蔓延し、機能不全を起こしています。幸い(?)北朝鮮のケシは品質が良く、且つ出処が分かっているとの事で、他国で有難がられ、外貨の獲得に成功しているようで※3)

 

今はミイラ取りがミイラになってしまいましたが、当時は隣近所の満州国が薬物で自爆していた状況も見ていての事かと思いますが、この類の薬物は是非はさて置き武器として相手に機能不全を起こす物質と見ていました。

 

折角なので満州国が存在した時代にオピオイドの離脱症状が描写された状況を幾つか抜粋すると、全身の痛み、止まらない冷や汗、不安、不快、涎や鼻水が勝手に流れる、呼吸抑制、めまい、吐き気、下痢、不眠等々、昔も今も標的が変わる訳ではない為、惹起される症状群は変わらないと思います。

 

それが今は自ら進んで自らを機能不全にさせている状況です。しかしながら、使う使わないは自分で選択出来る側面もある為、既に使用している場合は常用量離脱症状や離脱症状の懸念も配慮しながら先々を考える必要はあるものの、まだ使用していない場合は、これらの薬物は一体何の為にあるのだろう、何をするのだろう、何なら良くなるって何?治るって何?と考えてみるのも良いのかもしれません。

 

時折聞く話で「合法"だから"良いだろ」「合法”だから”安全なんだろ」は、過去を知れば薬物には不適格な議論の展開で、それこそ誰かが人気取りの為に合法化しただけの物質かもしれません。

 

※1)https://www.bbc.com/japanese/41772348

 

※2)https://www.fnn.jp/articles/-/636347?display=full

 

※3)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/6842899119134629

 

※参考)https://aichi-pu.repo.nii.ac.jp/.../files/KJ00005174649.pdf

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02JNfQ6cUvJyaanc6PZ4CFvaKpMvByhZHEXS3BntVmnBW97Wx33MzVWs8SZMaiURDJl

 

>>インフルエンザ等の感染症に罹患して数日間に渡り高熱を惹起するのも現実的ではありません

 

マラリアやインフルエンザに進んで罹りたいヒトはいないと思いますが、ノーベル賞を受賞したほど何らかの結果を残した発熱療法です。危険視された理由は死人を出すほどのコントロールの難しさと推測していますが、ポイントは「持続的な高熱」で、脳神経含む中枢神経症状及び末梢神経症状の陳旧性に限り、症状が幾つか改善した事例は令和でも散見されます。

 

当該病期がinflammatoryが濃厚な急性を指す細胞の状態であれば、運動を加えて増悪するのは、歯肉の炎症ひとつ取り上げても分かり易いものです。上記に関連して続けると、歯の肉や神経に炎症が起きた時は、上述通り力を加えず安静が良策と思われますが、腰の肉や神経に炎症が起きた時は動かせば良いよと、現症の自覚理由は同じ炎症及び急性期にも関わらず、片方は安静、片方は運動と、全く別の解釈が入っているところです。研究者(?)が違うと言えばそれまでですが、

 

これは勿論、腰の肉や神経単体でも、同一病期で安静or運動の話題は議論が尽きませんが、原則的に炎症は細胞間を伝播し、細胞そのものが壊れ易い時期でもある為、安静が良いと考えているものの、実際は当該病期でも力を加えている(=運動を加えている)時間帯のほうが楽な自覚を得ている時もあると思います。

 

人間は常に炎症と抗炎症を自律的に行っている生き物ですが、その上で運動を行えば更に炎症量は増大し、それに連れて抗炎症の機能も増大します。このように、生理的にも、或いは日常生活の範囲内の動作でも、更に意図的に運動を加えたとしても、相応の炎症が発生し、相応の抗炎症が起きます。

 

ではこれを前置きとした上で、腰のどこかを炎症が伴う傷め方をした場合、抗炎症の薬物を服薬しながら運動療法を行う事例は割とあると思います。消しては燃やす、消しては燃やす、自分で穴を掘って自分で埋めている虚しさを感じますが、この矛盾が同じ屋根の下で指導されている事に気が付く必要があります。

 

実際、このような現象は当該事例に限らず数多く存在するのですが、抗炎症の薬物を推す視点も分かりますし、運動療法を推す視点も分かります。ただ、それを病期を無視して混在させる、どっちに進むの?と疑問に思う行為が存在するのは、アレもコレも何でも足せば良い的な思考で、その実は負担が増えていきます。

 

話は戻しますが、その寛解自覚に至る状況、寛解自覚に至る迄の速度感には幾つかの理由が考えられますが、得てして罹患細胞の回復か否かは再度無動(安静)に転じた際に判定は付き易く、一時的にも増悪自覚、場合によっては更に増悪した自覚を得るかもしれません。

 

傷めたてをどのように乗り切るかで、どのようにしたら陳旧性に移行しない確率を高められるかとは常々考えていますが、それと併行して陳旧例の細胞がどのような状態か、そしてどのような状況、理由で改善していくのかは、先述の「持続的な高熱」で生合成される物質が関与しているのは、針刺し行為で意図的に罹患細胞を急性期と同等に戻して経過を追跡している側面からも見えてきます。

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※補足 

 

>>末梢血管に散在する交感神経を、局所全身問わず麻酔でブロックすれば血管の収縮機能を持つ交感神経の機能が遮断され、当該部位の血管は拡張傾向となり、細胞の回復が促され、この道程が上述のRCTの結果と推測されます。

 

>>マラリア療法も同様、意図的な感染によるinflammatory mediator群の血管拡張作用を持つ分泌物の恩恵を受け、前向きな結果が見られた事例と推測されます。

 

と当時は書いていますが、拡張は結果論で、そのものが罹患細胞の回復には繋がらないと現状は考えています。あくまでinflammatory mediator群の栄養因子の意図的な誘発と遊走が得られて達成されると考えています。細胞を急性期と同等の状態に一旦戻す行為で、それが針刺し行為であれば、時に十数時間のリバウンドが惹起される道程や理屈も紐付けられますし、文中通り急性期の過ごし方、当該mediator群の合成を阻害しない過ごし方の大切さも見えてきます。

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どのような傷害理由、傷害部位にも当て嵌まる話になりますが、近年の日本のがん的要素は、炎症=悪とした流れです。この考え方は危ういと思いますが、市場の流れは極論的に炎症を悪者に仕立て上げ、薬物やサプリ、食品を販売しています。特に抗炎症作用を持つ薬物の使用中は炎症性疼痛の改善自覚は得られたとしても、罹患細胞の治癒遅延が発生する状況です。これはアイシング等の物理的行為でも同様です。

 

抗炎症薬は間も無くの痛み自覚を薄れさせるものの、罹患細胞の治癒遅延を招く弊害がありますが、痛み自覚がなくなる事で、日常生活には早期に復帰出来る可能性もあります。しかし、罹患細胞そのものの治癒遅延を招くジレンマが生まれます。付け加えるとすれば、再三書いていますが、抗炎症薬は針刺し行為で生みたい分泌物も打ち消します。

 

且つ、薬物投与群と非投与群で経過を追跡すれば、投与群がどうも不自然というか、得てして慢性化に移行し易い印象を肌感覚でも感じていますが、私が疑問に思う程度の内容は、古くから検証したデータが存在しているので、そちらを参考にしても良いとは思います。

 

俗に言う慢性化とは、当該組織が仮にも炎症から始まった場合、既に当該組織に炎症は存在せずとも痛み自覚を及ぼす状況になっている事が大概です。その為、上述の抗炎症薬は効果自覚を伴い難くなる為、今度は中枢神経を標的とする鎮痛薬や向精神薬へ移行していく流れが一般的です。

 

立ち位置的に「飲んでも効かない」はザラですが、それでは話が進まないので「効く」「効いている」と仮定します。中枢神経の位置で鎮痛的作用を生み、痛み自覚が打ち消されれば、罹患細胞を更に壊す→重症度を上げる一因になります。

 

出始めから何とかするには、慢性化へ移行させない確率を高めなければなりませんが、出始めで抗炎症作用を持つ薬物を取り込む事で慢性化へ移行する確率が高まるのなら、生理的/自律的に機能する抗炎症作用を頼りに時間を送り、罹患細胞の回復を待つのも良いと思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0afsv3dXnJPfows6zVEfjtYEMaYjNRAfae7FfbMh7LVz4K2UpWuriKyzmKtFpUnJql

 

https://news.yahoo.co.jp/.../39dd87afce8cb005062215a9ffdb...

 

小学生の頃、正確には既に月曜日の日曜夜12時頃に全日本プロレスが放送されていて、それを観ると興奮して眠れなくなり、「次の日(今日)学校ずら」と焦っていたのですが、何度か繰り返すと耐性が付いたのか眠れるようになりました。その点、新日本プロレスは土曜日の午後3時位だったので、就寝時間迄には興奮も落ち着いていた記憶もあります。

 

それはそうと、最近こちらの先生をよく見ます。神経伝達物質のオレキシンを発見した方で、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の危険性を訴えつつ、一般商品名で挙げれば、ベルソムラやデエビゴのオレキシン受容体拮抗薬の話をされていた事を契機に知りました。

 

※補足 オレキシン受容体拮抗薬は新しめな薬物で、情報によって「耐性なし」「依存性なし」「離脱症状なし」等と並んでいますが、そのような事はありません。出始めの薬物は大概この類の文言が並び、ベンゾも当時はそうでした。何ならモルヒネやヘロインに至る迄、出始めはこのような表現がされていました。

 

薬物の話は一旦置き、「気になる事(≠やらなきゃいけない事)」があると寝付きが悪く、寝たと思っても中途覚醒が目立ち、悪い夢や変な夢も見がちで変な汗もかき、もちろん寝起きも悪くなるので、普段から「気になる事」或いは「気になる事に発生する恐れのある事」は、積極的に取り込まない工夫をしています。

 

時に何かを気にしているヒト、不安になっているヒト向けに、「気にしないの」「気にしないで」と、励まし的な言葉を掛ける事例も散見されますが、一旦気になるムーブに入ると、どんな言葉も耳に入ってこなくなる事は知っています。それであれば、そもそも気になる事象に発展する恐れのあるものは取り込まないのが最良で、上記の不毛なやり取りを起こさないよう、それを自分自身にも当て嵌めているのですが、それでも不可抗力で発生する場合もあると思います。

 

その際、眠れない事を不思議と思わず、ヒトの生理的な反応と勉強します。全日を観て眠れないからとベンゾを飲んで寝ていたら、全日に耐性が付いて自然入眠する経緯を知らぬままでしたし、何れ全日は関係なく、月曜日から日曜日まで毎日ベンゾが無ければ眠れない身体になっていた可能性もあったでしょう。

 

これは眠れない話題に限らず、その他の症状全般にも言えますが、何らかのイベントが契機で惹起された何らかの反応は、常に個々にとって前向きでポジティブな反応として、身体や精神に反映されるものではないと思います。もしかしたら同一イベントでも、片方は楽しくて仕方ないと思う場合もあれば、片方は怖くて仕方ない等、割とあると思います。

 

後ろ向きでネガティブな反応だからこそ、一刻も早く払拭したいとネットや書籍で当て嵌まる傷病名と薬物を調べるのかもしれませんが、なぜヒトは前向きな反応は早期に取っ払おうと思わず、それ以上に少しでも長くその時間を感じていたいと思うのか、です。

 

実際は、前向きな反応も後ろ向きな反応も、時間の経過で意識せずとも恒常性が機能し、普段通りの平穏な真ん中あたりに着地します。何故ならどっちの反応もヒトは「異常」「危険信号」と察知しているからです。この現象が月並みな表現ながら、時間が解決するという話題にも繋がります。

 

しかしながら、後ろ向きでネガティブな反応だけは嫌い、それを手助けする薬物、前向きな反応に無理やり持ち上げてしまう薬物に手を伸ばすと、恒常性が機能しない身体状態に陥り、当該薬物が存在しなければ生命に危険まで及ぼす事にもなりかねません。

 

瞬間瞬間でバランスを取ろうとする恒常性の機能を担う神経伝達物質を薬物で強制的に弄り倒す、その過程でレセプタが変性する、それに応じて自己分泌能に異常を来す、場合によっては当該物質、或いは前駆物質で神経細胞を経時的に破壊する、そうなると自力で恒常性を取る能力が失われる、これは起こり得る事です。

 

都度のイベントで起きる身体や精神の変化は、それが前向きでも後ろ向きでも、それは自然な事、生理的な事と知る必要性と、どちらの反応も異常でしかなく、恒常性が機能して時間の経過で勝手に落ち着く事、それを薬物で上げ下げすると恒常性が破壊される為、薬物なしでは生きられない身体になる事を知る必要性があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02y9X5z8BYVWpPrW25uN9zfH5BvKD9WdUVkpnvR6Fk77Sh3tvcGoUWknBLk9344N3Gl

 

https://news.yahoo.co.jp/.../55531abafab9d68833c6ff39ad9e...

 

その昔、油っぽい塩ラーメンが食べたくて辿り着いた店で、カウンター内の店員と客の間で、どっちからどっちへかは忘れてしまいましたが、透明な小袋に白い粉末が入ったモノをやり取りしていたのを見掛けた事があるのですが、あれが薬物か化学調味料かは分からないまま迷宮入りです。

 

にしても、違法に分類される薬物に手を出す意味が分からない理由に、日本では合法的に10歳に満たない子供から、覚醒剤成分を原料に含む薬物や、体内で覚醒剤と同等に変換される薬物は既にばら撒かれています。これは麻薬も同様で、腰痛や神経痛等にも既にばら撒かれています。合法的に医療保険を用い、覚醒剤や麻薬は簡単に手に入れられるのが日本の現状です。今、それに次いで大麻を合法化しようとしているのが近年の流れです。

 

これら合法的な覚醒剤や麻薬を使用した上で、それでも物足りないからと違法薬物に手を出したのであれば、是非はさて置きそうなのねと理解出来る側面もありますが(実際にその理由と経緯を踏んでの逮捕事例もあります)、違法薬物全般に言える事として、内容に著しくムラが存在していたり、訳の分からないものを入れて見た目を多くしていたり、効果を延長する物質も合わせていたりと、ロクな事はないので止めたほうが良いと思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid04zjDMHpxiGVGoTgFQkv2bAqcRFo34NeZoGBehK62nWN3xs83oCxSCgYB7B5ABCWil

 

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1407182?display=1

 

先ずは前項と関連させていきますが、違法の麻薬や覚醒剤を常用しているヒトは、自分が違法の薬物を使用しているという認識の上での立ち振る舞いをしている場合が多いと思います。もしかしたら各々の薬物に対する相応の知識も持っているかもしれません。

 

反面、合法の麻薬や覚醒剤を常用しているヒトを考えます。お薬手帳等には、商品名と多少の注意書き程度しか記載されておらず、成分名や麻薬成分が~とは記載されていない事例が大半だと思いますし、自身が服薬している薬の名前自体を知らない場合も多いと思います。

 

では、前者の相応の知識がある上で違法麻薬を服薬している人物と、後者の例えば足腰を痛めて、知らずに処方された合法麻薬を服薬している高齢者では、母数も含めて考えれば、どちらが世間に与える影響が大きいかと言えば、後者になるはずです。足腰が悪くて出された麻薬でラリッてプリウスに乗ってヒトをひき殺しているのは、合法麻薬を服薬している後者が圧倒的になると思います(別にプリウスでなくても良いですけど…)。

 

麻薬は足腰にだけ効く訳ではなく、標的は中枢神経に存在し、その影響は全身に反映され、ついでに痛み自覚が無くなるのは他の薬物でも同様ですが、社会的な影響度の大きさは後者になります。只、前者と後者で似た事故を起こした場合、報道のされ方は前者の「違法」薬物に焦点を絞った取り上げられ方がされると思います。「違法薬物で暴走」等と書かれ、視聴者は「違法薬物って危ないのね」という所感を持つでしょう。

 

話は戻しますが、もしかしたらこのあたりの事情をひとりひとりが知っていたら、このような事故や事件はもっと減ると思いますが、普段から書いている通り、大概は事後、被害が発生してからが大半です。そして合法麻薬や合法覚醒剤は問題視されない側面があります。

 

前置きが長くなりましたが、このように知っているか知っていないかで左右される部分も多いと思いますし、知っていても、それをどのように知っているか、どのように咀嚼しているかでも変わってくると思いますが、ベンゾ離脱等でGABAが異常を示した病態でも、膀胱炎の類は散見されます。

 

当該病態に陥ると、常時強いストレス下、疲労下に置かれる為、免疫力が急激に低下し、常在菌に負けやすく(とそれに次ぐ症状自覚)、膀胱炎に限らず、目、鼻、耳、口、歯肉、皮膚等、第三者の視覚的評価が容易な部位にも症状が出ます。例えば口角炎や口内炎、中耳炎や外耳炎等、数多くあるので省略しますが、俗に言う常在菌が原因で表現される○○炎の部類と想像して差支えないと思います。

 

では、免疫力の低下等で○○炎が惹起され、何が処方されるかと言えば、大概は抗炎症薬と抗生物質になると思います。その上で基礎病態にベンゾ離脱等でGABAの自己分泌能に異常を来している最中、一部抗生物質ではGABAをリデュースする物質もあり、その結果、ベンゾ離脱等の病状が増悪するリスクも高くなります。

 

また、当該抗生物質とNSAIDsの組み合わせでは、よりGABAのリデュースが増強され、ベンゾ離脱等とは無縁でも、痙攣や不安等の身体/精神状態を惹起する事例もあります。興味があればどの抗生物質が原因となるか、論文は幾つも存在するのでそちらを参考にしてもらえればと思いますが、

 

問題はベンゾ離脱等を抱えると、身体/精神/環境ストレス全般に脆弱となる為、常在菌にも負けやすく、それを起因に何処かに○○炎として発症する事例は珍しくなくなります。2次的、3次的に誘発される症状も多いなか、具合いが悪くなればそれに沿った薬物投与も始まると思います。こうなればこうなる、こうなればこうされる迄、想定しておく必要があるのかもしれません。

 

今回はシェア内容の膀胱炎の話題を契機に、ベンゾ離脱等の基礎病態と常在菌に対する易感染性、それに伴い処方される薬物による病状の増悪リスクについて書きましたが、先日たまたま厚労省が2021年10月に発表した、重篤副作用疾患別対応マニュアル「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の治療薬依存※1)」を改めて読む機会があり(前はその原案を読んだ記憶がある程度で違いはまだ比較していないです)、全般的に色々と言いたい事は多いのですが、その一部に

 

>>併用薬剤(交感神経刺激薬や気管支拡張薬、抗コリン薬、インスリン、甲状腺製剤、経口避妊薬、抗ヒスタミン薬、抗パーキンソン病薬、副腎皮質ステロイド、降圧薬など)や、嗜好品(アルコール、カフェイン)等により不安や不眠が惹起されている可能性について評価し、可能な範囲でこれらの薬剤や嗜好品の調整を行っていくのも重要である

 

と記載されているものの、当該病態下に於ける抗生物質のリスク、或いは抗生物質を使用せざるを得ない場合は選択をする必要性、場合によっては使用しなくても的な話題に触れられていない事が分かります。確かにベンゾを服薬している方は、他の薬物を常用的に服薬している事例も多いのですが、抗生物質のように突発的に使用する場面でのリスク、且つ比較的直接的に当該病態に影響を与えやすい薬物の記載があっても良いと思います。

 

ベンゾ離脱を既に知っていれば、抗生物質の話題は有名なのですが、問題はベンゾと知らず服薬しているヒト、ベンゾの常用量離脱症状や離脱症状を知らないヒト、左記状況を適当な傷病名でフィルターが掛けられている事、その状況のヒトが何処かの部位を細菌に侵され○○炎となって抗生物質やNSAIDsを投与されたら、途端に全身に異常を来す事例もあると思いますし、それが契機で泥沼化する可能性もあります。

 

知る大切さは常々感じるものですが、ヒトの身体は知った上で取り込む事で得られるメリットよりも、知った上で取り込まない事で得られるメリットが大きく上回る場合が多いと感じます。そして文中の通り、知ったからとしても、それをどのように知っているか、どのように咀嚼しているかで大きく変わってくると思います。

 

※1)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000842887.pdf

 

関連1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02eozUmg5rxA5TXgQMUonX85iAH2nV1tBuJKQTYj9Zh19gUfZwZGXyeKeXMxfhbGhbl

 

関連2)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02B4RZQmJZYu8cds8Q5rPNGizx6h1zR3GEeNMoDE9VR7JdwtPV7GHWtYK34Nv8z9xNl

 

関連3)chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.pmda.go.jp/files/000245274.pdf

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0t4f1vnmvCmzEBKmJ2s1G1XfiiFSoYAT2seCefz9piJ7eisuyp8nfhCj3epxLWAfMl

 

https://news.livedoor.com/article/detail/27149495/

 

>>「本当に眠れない。睡眠薬を5年くらい服用しているが、『どうして私が睡眠薬を飲んで寝なければならないのか』と腹が立った。

 

>>睡眠薬を飲まないと集中できない。肌の調子も悪く、1日に皮膚の薬だけで24錠飲んでいる。

 

「睡眠薬」とは何を指してるのかは分かりませんが、文面から「眠る為に睡眠薬」「集中する為に睡眠薬」と、仮に日中も睡眠薬と呼ばれるものを服薬しなければ集中出来ない状況であれば、本人が既知としているかは分かりませんが、常用量離脱症状(離脱症状)が惹起されている深刻な状況だと思います。

 

異なる記事ではこのような発言もあります。>>睡眠薬を飲むと撮影に集中できない。 まともに寝られず免疫力が崩れ、大学病院に通いながら皮膚薬だけ一日に24錠ずつ飲むように※1)。上記では「飲まないと集中できない」、その一方で「飲むと集中できない」、どちらが正しい状況なのか、或いはその時々でどちらも正しい状況なのかは分かりませんが、

 

ベンゾの類と仮定して話を進めると、いずれにしても、この手の話題で個人的に注視するのは先ず眼瞼です。眼瞼も筋肉で構成されている為、筋弛緩作用を持つベンゾ等の服薬で、眼瞼が重力に伴い下垂する状況に抵抗しようと、どこか半開き、或いは無理に目を見開いている表情(要は四六時中眠そうな目付き)になりがちです。

 

また、左記を理解して断薬しても、眼瞼下垂等の問題は継続する事例も存在します。ベンゾ離脱が惹起されると不眠が多く占めると思いますが、過眠も見られる傾向になります。日中の起きていないといけない時間帯も眠くて仕方ないという状態です。その割、夜は夜で眠れないというジレンマも抱える、或いは不眠と過眠が繰り返される等、様々かもしれません。

 

もしもこの状態を薬物で何とかしようとするならば、日中は覚醒/興奮作用を持つ薬物を飲み、夜間の就寝時間は鎮静/催眠作用を持つ薬物を飲む事になるのでしょうけど、身体に良いかどうかはまた別問題です。この類の薬物で鏡面的に反映される全身状態は、眠る眠れないだけの問題では済まない後腐れの悪さが目立つ薬物には変わりありません。

 

※1)https://www.mk.co.kr/jp/broadcasting-service/11112342

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0tUnsXaa7NmqEtEa7o4vgz9CPPm3Gi4KrT1j1Sq3k9HwQCHPLEBppzGKxzyS4M7akl

 

対ヒトでGABAをエンハンスする物質は、ベンゾジアゼピンやバルビツール酸、バクロフェン、アルコール等が代表的で、プレガバリンやミロガバリンも当該作用の側面を持ちます。ヒト用では試薬や拮抗薬を除けばアゴニストとして機能する薬剤しか出回っていないようですが、虫を殺す薬剤、殺虫剤ではアゴニストもアンタゴニストも存在します。

 

諸々の物質を取り込む事で、GABAレセプタの変性、当該神経伝達物質の分泌能異常、前駆物質による神経細胞の破壊云々のリスクが惹起されますが、脳や脊髄の中枢神経に幅広く存在する受け皿を標的とする為、上記病状が惹起された際は、生理的に代謝要求の高度な神経細胞部位から異常を示し、それに沿う症状を自覚させる特徴は見られますが、多種多彩である事には変わりありません。

 

この問題は薬物等そのものの反応で惹起されているのではなく、自分自身の身体の異常が起因で惹起され、且つ各種検査には反映されない特徴もあり、遷延性を伴う事態にも繋がります。

 

どのタイミングでこの問題が始まるか、俗に言う一気断薬や急減薬のみならず、デリケートな状態であれば、飲み忘れや服薬時間のズレでも収集が付かなくなる場合もあり、標的レセプタは同一でも異なる性格(力価や作用時間等)の薬物に変えた場合でも始まりますし、隔日法のリスクも見えてきます。

 

ここまでで起きる現場的な問題点として、当該病状を薬物の副作用と誤認する事で惹起する問題、当該病状を何らかの傷病名に置き換えてしまい惹起する問題、左記を理由に薬物が追加される問題等、各々の枝分かれ箇所で問題は存在します。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02wQqBxP5F6GaVksKxhGiT94JG1PMxYV9LKUVEJLdztUjs31JbVHVB87PgUj4DDwQkl

 

口鍼(=くちばり)と聞くと分からない方もいると思いますが、古くからある言葉です。イメージし易いよう例えを挙げれば口プレイ(=くちぷれい)と似たもので、前者の場合はシェア内の言葉を用いると「のせる」「もちあげる」等が該当し、口プレイのように相手を罵り精神的ダメージを与え、自分が優位に運ぶよう仕向ける発言は基本的にありません。例文的には「あの先生は口鍼が上手で~」等と内輪では揶揄される対象になります。

 

さて、プラセボやノセボが惹起される体内での動態は何が関与しているかは、他の資料や肌感覚での速度感も含めて考えれば、神経伝達物質が関与している事には疑いようがありません。その上で先ず前置きとして、ヒトは常に環境に適応しようと機能する生き物ですが、これは良い面もあれば悪い面もあります。普段から述べている中枢神経を標的とする鎮痛薬や向精神薬は、例外なく何らかの神経伝達物質の動態変化が求められます。

 

外因物質で強制的に神経伝達物質を増やしたり減らしたりする為、時にこのタイミングで神経細胞が破壊される場合もありますが、ヒトは環境変化に適応しようと、その受け皿の形や数を変えたり、自力で生合成して分泌する能力を落としたり、その過程で外因物質に慣れたり、或いは外因物質の量が減る事で、前駆物質が神経細胞を破壊したり等が契機となり、今迄とは異なる異常感覚を全身に自覚する場合があります。勿論この過程で内分泌や外分泌等、様々な変動も含まれてきますが、先ずの基礎病態が上記と推測されます。

 

それをもしかしたら一言で離脱症状や禁断症状、退薬症状等と表現する場合がありますが、中枢神経の障害には変わらず深刻な事態が招かれます。自然現象で惹起されるふり幅どころではなく、物質関与の弊害が最も予後を厳しい状況を作り出すと考えていますし、当該物質で痛み自覚が無くなった場合、セーブが出来ずに構造的な部分含め、余計に罹患細胞にも負担が掛かり、身体を壊し続ける事態に繋がります。

 

罹患細胞の回復とは直接的に関与し難い上記の現象を好んで取り込む現代に於いて、先ず考える必要があるのは、これらの薬物の在り方は罹患細胞の回復を促すものではなく、罹患細胞の事は一旦棚に上げ、中枢神経レベルで無症候を求めて社会復帰を促すものである事、ただ、その弊害は短期的にも長期的にも様々な部位や場面で大きく自分自身に跳ね返ってくる事が挙げられます。

 

ましてどこか傷めた場合、先ずは行動に制限が生まれたり、動けるにしても環境が限定されたりする事態に陥る可能性もありますが、罹患細胞を無視して中枢神経で分からなくさせてしまい、制限や限定が取っ払われれば、必要以上に壊れていくのは容易に想像が付くと思います。先ずは相手の身体を今以上に壊さないよう、事実を踏まえた上での取り組みが求められると思いますし、それは物質が関与しない状況でも同様と考える必要があります。

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f:id:fujiwarakota:20200710112556p:plain イメージ 1 ~針治療から病態定義の見直しを~

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