長いタイトルの記事ですが、何故こんなタイトルなのか、ピンときている方に関しては、もう別の記事に移って頂いて問題ありません。

「えっ、どういうこと?」と思ってしまったあなたは是非最後まで読んでみて下さい。タイトルの割には記事は短いですし、何よりタイトルの意味が分かるはずですから。

(ちなみに正式タイトルは『今までずっと迷っていたuntilとbyが、読み終わるまでには使い分けられるようになる記事(時制関連前置詞1)/最重要語法35講 第6講)』なのですが、字数制限に引っ掛かってしまいました。)

では今回は問題を解くところから始めましょう。空所に最もふさわしいものを選んで下さい。

 

  問1

  You have to hand in your report (     ) next Monday.

   1. until

   2. by

   3. on

   4. in

 

  問2

  Is it possible for you to postpone today’s meeting (     ) next Monday?

   1. until

   2. by

   3. on

   4. in

 

どちらも「~まで」の意味で使うことのできる前置詞のuntilとbyですが、byは「近く・そば」というイメージから「~までに」と最終期限を表すのに対し、untiltillはtillの持つ「変わらない」のイメージから「~までずっと」の意味で継続を表します。副詞のstillを「まだ」と訳すことが多いのも同じ理由です。

問1は「レポートを次の月曜日までに提出する」と最終期限を表しているのに対し、問2は「今日の会議を次の月曜日まで延期する」のですから継続を表すことになります。提出は一瞬ですが延期は続きますからね。正解は問1が選択肢2のby、問2は選択肢1のuntilです。

また「特定の日に」という場合にはon Mondayと、選択肢3の前置詞onを使うことができますが、next Monday(やlast Monday)という場合には「次の(・この前の)月曜日に」の意味でこのまま副詞として使えますので、onをつける必要はありません。

では確認も兼ねて最後にもう一問。

 

  問3

  If your headache gets worse, take this medicine and stay in bed (     ) the pain is relieved.  

   1. until

   2. by

   3. by the time

   4. in time

 

「分かった!『痛みがひくまでずっと寝ておく』ってことだから、until」

「良くできました。意味は言うことなし」

「『意味は』?」

「そう、意味は。実はさっきまでとは型が少し違うことには気が付いていたかな?」

「?」

 

皆さんは型の違いにお気付きになりましたか。空所の後ろに注目して下さい。問1と2ではnext Mondayと名詞だけが続いていたのに対し、問3ではthe pain is relievedというSV、つまり文が続いていますよね。

 

接続詞が入るってこと?」

「そう。本当によく復習ができているね。」

「でもuntilで正解なんだよね?」

「うん。実はuntilやtillは前置詞としてだけでなく、接続詞として使うこともできるんだ」

「byは?」

「byはダメ。文をつなぐときには3のby the timeを使うよ」

 

until/tillは接続詞としても使えるのですが、byには接続詞用法はなく、by the time SVの型で文をつなぎます。by the time (when) SVの関係副詞when省略から生まれたものだと考えられます。「あれ?じゃあ4のin timeは?」という方は、意味はもちろん、theのないところに注目できると簡単に消去できると思います。

最後に図を付けておきますね。

 

『今までずっと迷っていたuntilbyが、読み終わるまでには使い分けられるように』なりましたよね?図の中にある否定については次回説明しますのでお楽しみに。

 

(by/until発展編に続く)

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