長年、通院してくれてた子が
旅立って逝った。
他の病院で原因がわからず
よくならないって来られて
すぐに「MRI検査が必要だから
MRI検査ができるところを
紹介しますね」って説明したら
ご年配の飼い主さんで
「紹介してくれるなら
東大の動物病院がいい」
って言われて
「なんで東大なんですか?」
って聞いたら
「日本で1番いい所は東大だろ」
って言われて
「東大が1番なんだな」って
思った印象深い飼い主さん。
東大の動物病院でMRI検査をして
もらったら壊死性灰白質髄膜脳炎
だった。
そこから治療を開始して10年
継続して薬を飲まなくちゃ
いけなかったから
毎月、状態チェックしてから
薬の処方をした。
それから5年後に
後肢に脂肪肉腫ができて
早期の発見で転移する前に
悪性だから断脚して
転移を防いでいくか
どうするかとなった時
「断脚してください」と
気丈におっしゃった。
そのおかげで転移する
ことはなかった。
お父さんが亡くなり
お母さんだけで来院するのは
難しくなり
息子さんに連れてきて
もらいながら
毎月、通院して
僧帽弁閉鎖不全症になったり
慢性腎臓病になったり
しながら
最後は、心臓と腎臓のバランスが
取れなくなり旅立って逝った。
壊死性灰白質髄膜脳炎は
進行がゆっくりで
長期にコントロールできる
子もいて、この子も
壊死性灰白質髄膜脳炎ではなく
心臓と腎臓で旅立って逝った。
壊死性灰白質髄膜脳炎を
9年コントロールした子と
10年コントロールした子。
どちらも違う病気で旅立って
逝った。
この貴重な経験が
ぼくの診療の糧になっていく。
なかなか長期に診察させて
もらえることも少なくなった。
たくさんの病院があり
これはあっちの病院、
これは専門医と病院を
使い分けている人も多い。
その中で、長期に渡って
診察させてもらえたことを
この子にも、お母さんにも
感謝する。
この子にも、お母さんにも
もう会えないかと思うと
寂しさで胸がいっぱいになる。
いつかは必ず来る別れ。
わかっていても寂しいもんだ。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
獣医師シワ男
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