ドックフードと生食どっちがいいんですか？
キャットフードと生食どっちがいいんですか？
って聞かれることが増えている。
どちらも一長一短あるので、
どちらもいいところもあれば
悪いところもある。
今回は、タンパク質の消化はどちらがいいのかに
焦点を絞って話をする。
生食派の人は、肉を生であげる傾向がある
冷凍庫から冷蔵庫に入れて解凍してから
犬猫に与える。
加熱するとタンパク質が変性したり
酵素やビタミンなどが破壊されるから
加熱しないで生のまま与える
野生動物に近い食事をすることができる
から体にいいと考えるよね。
ドックフードやキャットフードは加熱処理をする。
最近では、加熱処理しないフードもあるけど
普通はする。
それもかなりの高温で加熱処理をする
これは殺菌のために加熱処理をする
必要がある。
高温で加熱処理するから
酵素もビタミンもすべて破壊されて
ただ入ってるという食事になる。
加熱されたフードと生食を同じ
タンパク質でどっちが消化に
いいのか考えてみる
タンパク質の消化がいいのは
生でもなく、高温で加熱処理された
ものでもなく
半生程度に加熱処理された
変性したタンパク質になる。
最近はやりの低温調理された肉だね。
生のタンパク質は、アミノ酸が鎖で並んでる
状態なんだけど
鎖によって消化酵素が入りずらくて
消化に時間がかかる
加熱しすぎるとタンパク質は固く変性して
水に溶けない部分ができて消化酵素が
働きにくくなってこれまた消化に時間が
かかるようになる。
ちょうどいいのは、半生ぐらいで
アミノ酸の鎖が壊れるぐらいが
消化酵素が働きやすくなって
消化が良くなる
タンパク質、肉だけのことを言えば
ちょっと加熱した方が消化にはいい
低温調理は食中毒の問題があるから
そこは気をつけなきゃいけない。
生肉を冷たいままあげる時は
その子の体のことも考えないといけない
その子の体が寒証なら冷たいものを
与えるとさらに体が冷えて悪くなる
食材によっても違う。
生肉を与える人は馬肉を使う人が多い
馬肉は体を冷やす食材なので
冷たいまま与えてさらに食材で体を
冷やすと
寒証の子はどんどん状態が悪くなる
生食ならいいというわけでもない
じゃ加熱したフードの方がいいかというと
そうではない。
かなりの高温で加熱するのでタンパク質は
消化酵素が働きにくい
加熱したフードも消化には時間がかかる
生食がいいのか、加熱したフードがいいのか
はケースバイケースでその子の状態による
というのが今のぼくの考え。
生食の場合は、おなかのことを考えると
冷たいままあげるより少し加熱してあげた方が
いいと思ってる。
最近では、低温調理器が流行っているので
それを使うのがいいんじゃないかと思うけど
毎食のために低温調理器で加熱するのは
大変だしそんな簡単じゃないから
消化に良くても手間をどうするかだね。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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