家族以外の人に対する攻撃行動2 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

治療の具体的な話をします。

□対象者へのイメージを変えて

よいイメージを持たせます。


対象者が来る時、会う時に必ず

大好きな物をあげたり、渡したり

して、その人がくるといいものが

もらえるようにして、いいイメージ

にします。




□離れたところから少しずつ対象者に

慣らしていきます。

少しでも怖がることの少ない人から

徐々に慣らしていきます。


現実的には、宅配業者の人などは

難しいと思いますので、できることと

できないことはあると思います。




□対象者の安全を確保します。

傷害を与えてしまうと大変なことに

なりますので、傷害を与えないように

します。


・バスケット型の口輪をはめる

・ヘッドコントロールカラーをつけて

常に制御できるようにしておく

・ジェントルリーダーなどを装着し

制御する

・完全に制御できる人がリードを持つ

・リードを2つ付けたり、玄関先に

柵を設けたり、玄関に行かないように

部屋に入れておくなど脱走事故を防ぐ

などをおこない傷害にならないように

努力します。



□ストレスを減らします。

ストレスになっているようなことが

あるようであればそれを減らします。

自分の居場所を作ってあげたり、

落ち着いていられる場所を作って

あげたりします。



□飼主様に対する攻撃行動の時と

同じように食事やサプリメント

薬物治療をおこないます。



予防としても同じで、飼主様の生活

スタイルの見直しやしつけの見直し

をしたりします。


子犬のうちでしたらパピーパーティー

や適切な社会化をおこなったり、

攻撃行動のない繁殖をしているブリーダー

から購入したり、飼育経験にあった犬種や

血統を選んだりします。



家族以外の人に対する攻撃行動は、

日常的におこっていると思います。


知らない人に吠えたりすることは

よく見られると思います。


程度の問題で、人に障害を与えて

しまいますと問題になりますので

行動学専門の先生の診察も必要に

なります。



病気に伴うものであればそれを

治療してあげればいいのですが、

メンタルの問題ですと難しい

こともあるので、簡単では

ありませんね。



難しい問題なので、一人で悩まないで

動物病院に相談して、必要であれば

専門医を紹介してもらいましょう。




動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ