猫ちゃんの肥満2 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

猫ちゃんの肥満について今回は

持論を話していきたいと思います。

 


 

猫ちゃんの肥満は、消費カロリー

よりも摂取カロリーの方が多く

取っているとなるということを

前回お話しました。

 


動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ

 


 

私が考えとしましては、それだけの

問題ではないと思っています。

 


 

例えば炭水化物1000Kcal

野菜1000Kcalでは、同じ1000Kcal

でも炭水化物の方が絶対に太ります。

 


 

また、消化がいいものと消化に悪い

物でも腸管での消化時間が長いと

皮下脂肪がつきやすく太りやすく

なります。

 


 

このようにカロリーの問題だけでは

なく、摂取するなかみにもよってくる

のです。

 


 

猫ちゃんのドライフードは、小麦や

トウモロコシ、大麦などの炭水化物

が入っていることが多いです。

 


 

猫ちゃんは、肉食動物なので穀物を

食べていない動物です。

 


 

穀物は体にとって消化しづらく

消化に時間もかかります。

 

そうすると皮下脂肪がついて

肥満になりやすくなります。

 


 

また、脂も植物性油を

後から添加している場合が多いです。

 


 

猫ちゃんは植物性油も体にとって

取り入れていないものだった為

油も体にとっては消化しにくいもの

になります。

 

そうすると肥満になりやすくなります。


 

そこで体にとって消化の良く、時間が

かからないものを食べるとやせるように

なります。

 


 

私もベジタリアンになってから体重が

kgぐらい落ちました。

 


 

当院で飼っている猫は完全肉食フードです。
99%が肉で1%が緑貝です。


 

生の肉や内臓を加熱せずフリーズドライ

しているフードを与えています。

 

皮下脂肪は少なく、ちょうどいい体重です。

尿や便の臭いもくさくなく、いい状態です。
毛づやもよく、抜け毛も少ないです。


 

このように食べるものでも

変わってきますので、なかみもとても

重要だと思っています。

 


 

猫ちゃんの肥満で、フードだけでは

やせないという方は、一度中身を

確認してみるといいと思います。