血液検査で調べるアレルギー検査 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ

 

アレルギー検査を血液で調べることが

できるのですが、今までの血液で

調べるアレルギー検査は、特異的

IgEを調べる検査になりました。

 

 

IgE検査はなかなか難しく

IgE検査で陰性であっても

アレルギーを起こさないとは

必ずしも言えない状況でした。

 

 

評価としては

環境アレルギー陰性

食物アレルギー陰性

でその他の疾患orアトピー様

皮膚炎の可能性あり

 

 

環境アレルギー陽性

食物アレルギー陰性

でアトピー性皮膚疾患

の可能性あり

 

 

環境アレルギー陰性

食物アレルギー陽性

でⅠ型の食物アレルギー

の可能性あり

 

 

環境アレルギー陽性

食物アレルギー陽性

でアトピーと食物アレルギー

の混合型の可能性あり

 

 

という評価をしていました。

 

しかし、最近では、血液のリンパ球

反応検査をすることができるように

なり、食物過敏反応をもう少し高い

確率で診断できるようになりました。

 

 

リンパ球反応検査で、全てが陰性

の場合は、食物アレルギーは

ないと判断します。

 

 

陽性反応があるようであれば

Ⅳ型食物アレルギーの可能性

があると診断できるように

なりました。

 

 

IgE検査とリンパ球反応検査を

一緒におこなうとIgE検査では

陰性なのにもかかわらず、

リンパ球反応検査で

陽性ということが多々

みられます。

 

 

リンパ球反応検査で陽性が

出たものに関しては、除外し

食べないようにしてもらい

痒みが減るかどうか見て

もうらいます。

 

 

当院でも検査をしていただいて

飼主様もいらっしゃいます。

 

 

リンパ球反応検査で陽性に

なってものを除外して

頂きますと痒みが減って

掻かなくなっていることが

実際にあります。

 

 

しかしIgE検査では陰性なので

そのまま食べていると痒みが

変わらなく治らなかったと

いうこともみられています。

 

 

リンパ球反応検査も100%

診断できる検査ではありませんが

信頼度が上がっていることは

確かです。

 

 

除去食試験をしても痒みが

変わらないけどやっぱり

食事アレルギーが

疑いがある場合は

リンパ球反応検査をすることを

お勧めします。

 

 

ただ、デメリットがありまして

このリンパ球反応検査は

費用が高いということが

これからの課題と思います。