被爆ピアノ | 想庵 ~まさくんのブログ~

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徒然なるままに路地裏や古寺社・古道をぶらついたり飲食を楽しんでいます。

一昨日、昨日と、広島県で仕事だった。

三原では、現地の方から原爆その他の不条理な扱いを受けてきた話を伺った。

かなりご高齢の方だが、頭脳明晰で、知識も豊富だ。

それにひきかえ、私はまだまだだなあ、と感じる。


夜は広島駅前に泊まり、晩ごはんはお好み焼と鉄板焼を食べた。



広島はある意味地元のようなものだから、お好み焼の出来栄えにはうるさいのだが、充分美味しいお好み焼だった。


土曜日も、人権を大切にするための学びと会議だった。

特に心に残ったのは、会議の後に催されたイベントだ。


被爆ピアノ、原爆に見舞われたピアノを、矢川光則さんは修理して、演奏できる状態にしている。

そのピアノによる演奏と、声楽家による平和を願う歌のコラボだ。


今もなお、世界では戦争が起こり、我が国も近くにミサイルが打ち込まれたりと、怖い時代に入っている。

戦争は、最大の人権侵害であり、使用すれば全ての生き物の命を奪う原爆は、最大の災いといえる。

広島と長崎に落とされた原爆は放射能被害をもたらし、今も被爆者やその二世、三世への差別がある。

東日本大震災による被爆者への差別と同じだ。

差別を無くす取り組みに、矢川さんや被爆ピアノの演者たちは取り組まれている。

被爆ピアノの持ち主の話、放射能を浴びて77年経ったピアノによる平和を願う演奏、ソプラノのソリストによる心を揺さぶる歌を通じ、ただ、全世界の人が笑顔になれるよう活動されている。

心がふるえる。

人の思いとただ思うだけではない行動は凄い力だ。

音楽の力も凄い。

私も、頑張らないとなあ。平和なくして、私達の幸せな日常も企業活動もない。


今日は、第三回国連総会で、全会一致で世界人権宣言が成立した日、そう、世界人権デーだ。

12月4日から12月10日まで、我が国は人権週間だが、どれほどの人が知っているだろうか。


SDGsの求める持続可能な世界は、人権と環境が守られた世界だ。

子孫たちに持続可能な地球を残していく責任が、私達にはあるのだ。

戦争は、論外だ。

原爆ドームが、今も寒々と建ち、語ってくれている。

このような建物だけの世界にしないようにと。