結局、幸ただ1人対競馬会役職員5名の「幸を落ち着かせる会」にすぎないのか…
今回の騎乗停止処分には、被害馬に乗っていた俺の意見も、もちろん必要であろう!
レース後、俺はパトロール室に呼ばれ裁決委員から被害の大きさについて、説明された訳だが…

もちろん、俺と謙一の間に「一瞬」のスペースがあったのは事実である!

が…俺達騎手には暗黙の了解と言うか、危険防止の為に入ってはいけないスペースも存在する。今回、幸は「入ろうとしたが、止めた。そして控えざる得なかった。そこで俺と接触した。」と言うことだ。

そこで俺は裁決に、確かに被害はあったが、「たいした事ではない!」と言い切りパトロール室をでて、幸に「大丈夫やで~。」と伝えた。だが結果は騎乗停止となり、周りはア然となった…
実に重すぎる制裁だ!!
パトロール室を出る時に裁決委員は一言…
「後はこちらで決めるから!」と確かに言ってたが、まさかのジャッジに、まだ納得のいかない幸がいるパトロール室を覗き、裁決委員に俺は「ウソやろ~?」と言いに行ったが覆る訳もなく確定した。

正直、確かに多少の被害はあったが、俺に言わせればアウトかセーフで言うと完璧に「セーフ」である。

裁決委員は今回、良いか悪いかは「悪い」に判断をしたのだろう…

暗黙の了解のスペースに入ろうとした幸本人も戒告か、僅かな罰金は覚悟していた。しかし騎乗停止にまでなると納得いかない幸の気持ちが、とても良くわかる。そのレースを見ていた、ほぼ全員が幸に同情してたのも事実だった。

これが、現場での一部始終である。

さて、今回幸が意義申し立てした事は正当だと思うし、幸じゃなくても起こしてたに違いない!!

今年はユタカさんの騎乗停止も不可思議なジャッジだったし、この辺りで本気で話し合わないといけないだろう…

そこで、今回の裁定委員会に興味をもったのは元騎手である岡部さんが参加してると聞いたからだ!

幸も騎乗経験者が加わる事で大いに期待してたんじゃなかろうか…?

気になって幸本人に内容を聞いてみると…
結局、岡部氏は援護の言葉、意見一つなかったらしい。最終的には幸を退室させ役職員だけで棄却する形だったらしいのだ。

そりゃ、過去これまで5件の申し立ても、すべて棄却される訳だわな。

色々なプロスポーツがありますが、審判となる人間には免許を持つことは当たり前で審判をジャッジする人間も当然いるのが普通である!

だが今の裁決委員には、レースに騎乗経験者もいなくて、もちろん彼らをジャッジする人間もいない現状だ。
人事異動でコロコロと代わるジャッジメントではなく、本当のプロばかり(騎乗経験者)の裁決委員を作って頂けたら、ファンも関係者も納得すると思うのだが…
皆さんは、どう思うだろうか?

今回の幸の騎乗停止処分は本当に残念でならない。覆らなかった裁定委員会だが起こしただけ、価値はある!と思っている。

すべては今後の競馬会の為になるだろうし、1騎手としての意見でもある。

これを期に、みんなで立ち上がりたいね。