非核三原則 | 藤田のりひこ Time Signal

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前衆議院議員藤田のりひこが毎日10時にお届けするミニブロクです。

昨日の広島の平和記念式典において、安倍総理は「非核三原則」に言及しませんでした。言及しなかったらすぐに放棄なのか?というのは飛躍した論理ですが、これまで触れてきたものを触れなくなれば、そこに「なぜ?」という疑問が生じるのは当然のことです。

まして、式典における総理の発言なので、その場で作られた文章であるはずがなく、最初から言及しないということを十分自覚した上で行っているはずです。菅官房長官は「非核三原則は全く揺るぎない」と説明しているものの、懸念が広がるのも無理もありません。

先日の参院特別委員会で、中谷防衛大臣は核兵器の輸送については「法律上排除する規定はない」と答弁しました。事実その通りなのですが、そのことを問題視するのか、それともそのことを利用して核の輸送を担うのかは大きな違いです。

非核三原則は国会の決議であり、「国是」とされていますが拘束力はありません。私は核廃絶を目指すということが国の基本方針であると思っていますので、非核三原則も憲法の中に盛り込むべきだと思っています。そうることで、より一層の「法的安定性」は増すでしょう。