1. 日本独立 浅野忠信 A


2020年公開作品。浅野忠信扮する白洲次郎なる名は知ってはいたが、詳しくは分からなかったもののこの映画で吉田茂の甥でありオックスフォード出身であった事からGHQと日本政府の間の通訳として奔走していた事が分かった。

本編は、終戦後如何に日本国憲法が制定されたかを語るものであり、どこまで史実に基づくものか分からないものの3月7日にソ連が入る極東委員会が行われる前までにGHQとして決めた方針をいかにも日本人として制定したものとして扱いたい思惑により急いで憲法方針を作ったとされていた。
それにしても占領下とはいえ米国委員会のメンバーには一人も憲法学者が入っていなかった様で、それでも未だ改正もせず日本国憲法として擁護されている事実がある。
小林薫扮する吉田茂は、早く決めてGHQを早く去らせたいとしていた。白洲次郎も奔走していたとはいえ、単に通訳として役割を担っていたとしか写らなかった。宮沢りえ扮する妻の正子と語らう場面ばかりで、その役割の重要性がいまいち伝わってない気がする。
柄本明扮する松本国務大臣が、何としても日本国の主張を粘り強く頑張っていたと言う印象が強かった。しかし懐柔されざるを得ない無念さも出ていた。
どこまで本当か分からないが、戦後77年経って天皇の象徴と戦争放棄をうたった精神が語られるのはいいことだろうね。





2. レインツリーの国 玉森裕太 A

2015年公開作品。玉森裕太扮する向坂伸行は、東京へ引っ越しの時フェアリーゲーム下巻が無く、検索したところレインツリーの国のひとみにたどり着いた。
初めて会う時は確かにドキドキするね。そこには西内まりや扮する人見利香がいた。利香は静かな店がいいと言った。でも玉森裕太の関西弁、気になるな。ちょっとうっとうしい感じ。それに女性に怒鳴るなんてひどすぎるね。そんな泣かせちゃってさ。身体障害者だったのは分からなかったかもしれないけど、興ざめだね。
西内まりやを観たのは初めてだけどなかなかいいね。健気さが良く伝わったよ。身体障害者と付き合うのは覚悟がいるね。本人同士は良くても子供に対する影響もあるからね。お互い傷付け合って生きなきゃいけないからね。問題意識を持たせてくれる作品だったね。玉森裕太の関西弁が無かったらもっと良かったよ。