おひさしぶりです!

ひとつのことを続けるのって、本当にたいへんなことです。
はい、ブログのことです。

いつもおじゃまさせてもらっている、みなさんのブログ。
あらためて尊敬です。

いやいや習慣です、なんて、謙虚におっしゃる方もおられましょう。
ただ、習慣って、まさにつくるもの。


またどうぞ、よろしゅうお願いいたしまーす♡

 

 

 

復活?の記事は、

わたしの過去作のお話でございます。

 

 

「しらゆきひめ」

これ↓中身の絵。
けっこう、気にいってます。

 

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こちらは表紙↓


う~~~ん
これ、わたしのペンじゃないんですよねー。

この表紙だけ。。。

 

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本になった時、ギョギョギョ!

 

この表紙絵はわたしの入れたペンではなかったんです。

証拠はないんですが、とにかく、これはわたしの線ではない。

 

入稿の原稿に、絵本の制作会社のどなたかが、原画をトレースして入れた線ではないか、と思っているんです。

 

わたしの描いたものは、小人が白雪姫の上半身に浮いている構図でした。

原稿を渡した後、制作会社から、小人の位置を変えたい、という連絡があり、

小人を下げたい、ということで、人物の足元を揃えたかったと理解。

 

 

この絵本の仕事は、

セイカノートさん経由での依頼で、たぶん制作会社さんと意思疎通が取れなかった。

 

小人の位置を変えるってことは、

コピーして、切り貼りしてやるんだな、と思い込んだわたし。

 

仕上がった本を見たわたしは、

変。。わたしのみたいだけど、いや、ちがう。

線がよたってんじゃん?

目とかの太さも一緒でよたってる。

 

これ、わたしの原稿を他の手がトレースした?したね。

 

じわじわ、びっくり。。

 

37,8年前でしょうか。

当時、若く新人だったわたしは、まだ20代。

いろいろわかってませんでした。

 

作品の権利というものに、うとかったのです。

そういうものなんだ、と、

制作会社に問いただすこともしない。(付き合いがあればそうはならなかったんですが)

ともかく、もう本になってしまっています。

 

出版された本は見ないために手放し、気持ちに蓋をして。

しかたがない、と。

 

 

このネットの時代で、この表紙を目にすることも出てきて、そんな時は、憂鬱だったわたし。

(写真はネットにあがっていたものです)

そんな「しらゆきひめ」だったのが、最近、ある出来事で、
「やって良かった」と思える仕事に変わったんです。

わけあって、引っ越ししなければいけなくなり、
しかし、リミットが近づくも、
漫画家、といいう不安定な職種のリスクの壁。なかなか見つかりません。

困りました。
そんなとき、まかせとけ!と、不動産屋さんの若いお兄ちゃんが、とても親身に探してくださり。
「ところで」と
「藤田さん、絵本とかで「しらゆきひめ」や「にんぎょひめ」とか、描きました?」と。
詳細を聞けば、
はい。
それ、わたしです、と。

若いお兄ちゃんは、若いパパで、
2歳のお嬢さんに、毎晩、絵本の読み聞かせをしていて、
古本屋で、それを買い求めたのだというんです。

感激じゃありませんか!

お兄ちゃんも感激してくれましたが、わたしはもう、
漫画描いてきてよかった。。


描いてきたというか、なにかに描かされてきたというか、、
漫画の神様ありがとうって思いました。

しみじみ、ご縁に感謝した出来事でした。