六本木 鮨 なかむら! | 築地まぐろ藤田社長ブログ

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築地場内市場仲卸フジタ水産


先週の土曜日、お客様のお店に顔出し。

六本木の明治屋さんの裏手にある、

「 鮨 なかむら 」。




久し振りの顔出しに、気分も高揚。

予約が、なかなか取れないんです。

ビールを頂き、おつまみ。



まずは、ハマグリのお椀から。

滋味深い白濁の汁に、食欲をかきたてられます。


その後は、ハマグリの身。

さっくり噛み切れる、絶妙な火の通り具合。


続いて塩締めしたカツオは、藁の香りを付けて。

これも香り良く酸味の効いた、上質なもの。


次の器は、アオヤギ。

しっかりと、貝の甘みを感じる一皿。




太刀魚。

厚みのある立派なものを、三枚におろして塩焼き。

以前にも触れましたが、上質な大型のものでないと、

三枚にはおろせません。


ここで少し、口の中をサッパリと。

香りある若芽を、三杯酢で生姜を添えて。


大振りの蒸アワビ。

手前に見えるのは、アワビの肝です。

これも香り高く、軟らかく仕上げられ、

写真では一枚そのままに見えますが、

一口で食べやすいよう三つに包丁が入っているんです。


お次は水ナスを味噌であえて、ミョウガと大葉を添えて。

季節を感じながら、再びサッパリ。




ここで、ウニの塩辛が登場。

嫌味のあるものが多い中、

ウニの濃厚な旨みだけが舌に残る。

たまらず、冷酒をお願いしました。


お鮨屋さんで日本酒をお願いする時は、

私はスッキリとした「まつもと」が好きです。

一升瓶をよく見ると、ウルトラ2014年と書いてあります。

このお酒は、初めてでした。


私はこの時点で既に、

中村ワールドに引き込まれています。


ここから握りを、一通り。



「 アジ・あおりイカ・メイチダイ・小肌 」


アジの上に乗っているのは、

浅葱と生姜を刻んで味を付けたもの。

自身の香りを、いっそう心地良いものにしてくれます。


メイチダイは、薄く三枚にして握ってあります。

程好い歯応えとシャリと混ざり合うよう、

中村親方らしい心遣いです。


小肌は新子なども出ていますが、まだいささか早い。

この握りは一貫に丁度良い、程よく脂の乗った小肌でした。

締め具合は、若干浅目。

何日位、寝かせているのでしょうか。

小肌もそのお店の主張が、ハッキリしている魚。




「 車エビ・マコガレイ・赤身・春子 」


車海老は一貫サイズの、肉厚の身。

甘みたっぷりです。


本マグロの赤身は、塩釜産。

難しい時期ですが、

何とか上質なマグロを納められました。

細かく、包丁が入っています。

中村親方らしい、繊細な仕事です。


私にとって、マグロはお嫁に出した娘同前。

大切に扱って頂く事は、何よりの喜び。

私の娘たちは、幸せに暮らしているようです。 (^^)


春子も上質なものですが、親方の遊び心?




「 ウニ・中トロ・大トロ・穴子 」


ウニは九州の小板の赤ウニ?を、ふんだんに使って。

海苔との相性抜群ですが、

ここは敢えてウニ自身の風味を生かすために、

軍艦巻きではなく握りで饗されます。


中トロは、同じく塩釜産。

敢えて赤身部分を外し、

脂の強みを生かし包丁を入れてあります。


大トロも同じ塩釜産ですが、前々回納品のもの。

蛇腹の部分は、更に寝かせてしっとりとした身に。

筋が全くあたらず、

スーッと繊細な旨みが流れていきます。


穴子もふんわりと柔らか、

脂が乗ったものを甘いツメで頂きました。




黙々と仕事をこなしていく、中村親方。

凛とした雰囲気も、このお店の魅力の一つ。


芝エビの玉子焼きは、カステラ風にデザート感覚で。


その後追加で、トロ鉄火巻き。

マグロも海苔との相性、抜群の一品。


おつまみ9品、お鮨13貫と一本。


美味しい!


シャリの酢と塩のあたりや、硬さや温度。

もちろん、ネタの温度も。

それを計算して、一つの握りになる。

シャリとネタの融合、お見事です。


〆のお椀は、アジのつみれ汁。


写真でおわかりのように、食べ過ぎです。 (^^;)



お酒もたくさん頂いてしまい、若干記憶が、、、、

私のコメントが浅いのが、とても残念。

再訪が楽しみな、大満足の一時。


次回は、お酒を少し控えます!



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