講義。 | 行雲流水

行雲流水

One more thing...

原発問題解決の熟議はなく、株価の比較、売上高や利益、従業員数、輸出比率、資本金のデータから何を読み取るか(見解)についての講義だった。


対象となるデータを見た時に、先入観を持たずに見ることの大切さを学んだが、その先入観とは何かを考えると、提示されたデータと質問(見解)から、その時点で学校のテスト問題のような正解が一つしかないような枠組みをつくってしまう傾向にあり、対象物をあるがまま見ることができない癖のようなものがある。

先入観を持たないためには、自分の中に枠組みを持たずに見る方法と、より多くの枠組みを持って見る方法の二つがあるのではないかと思った。

見解(の結果)を変える枠組みの要素となるのは価値観だと思う。価値観無しに対象物を見るのは難しく、相当な訓練が必要なのではないだろうか。その点、千差万別というくらいだから、一万くらいの価値観を持つように努力すれば、どれかが当る(今ある状況や環境の中で、より正しい見解に近づく)のではないかと思う。

一つの枠組みを見た時に、その枠組みを外して見るだけでなく、多様な価値観を持って対象物(その枠組み)を見る。そういう訓練が必要だと気づいた講義だった。


正解は価値観によって変わる。だから正解は一つではない。求める成果に対して、それぞれの持つ価値観を尊重し調整しながら、総意に繋げていくのがコツのような気がした。