昨夜の話は、都市開発についてだった。
それで小学生みたいに質問してみた。
「経済の分析もせず立てた都市計画で借金が増えたのですから、借金を返すための儲る都市計画はないのですか?」
「昔は、地価の高くなった市街中央部にあった市庁舎などの公共施設や土地を売って、地価の安い郊外を開発するという方法がありました。でも、地方において、今は難しいでしょう。あとは、都市の持つ価値(環境、歴史、文化)を上げて、地価を上げるという方法が考えられるかもしれません。」
衰弱する地方にとって、地価を上げる努力は大切だ。それは、暮らす人々(市民)にとっても、観光客にとっても、最高の生活環境でなければならないだろう。ならば、市民主導の都市計画が必要だということになる。
それは、馬鹿の一つ覚えのように消費需要ばかり口にする議員たちとは別に、投資需要こそが日本に適した需要創出だと言う学者が必要だと思う。エコノミストは行政や大企業のお抱えだったりする匂いがするから。学者も変らないのかもしれないが、知の探究者の誇りに期待したいところだ。
中央集権的な発想では、地域ごとに変る文化や歴史、環境などに個別に対応するのは難しい。地方のことは地方が決めて実行し検証するという流れを加速させる必要があるだろうと思った。