お遍路日和。(2005年3月30日) | 行雲流水

行雲流水

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23日目。


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話し好きな旦那さんと、奥さんで、

夕食は和やかで楽しかった。


建物が新しく、部屋もきれいだった。

お遍路の民宿で、一番きれいだったと思う。



CA・愛と哀しみと希望の日々


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釣り客も宿泊するので、早朝4:00AMから、

バタバタと物音と声がして難儀だったけど。



CA・愛と哀しみと希望の日々

7:00AM前に出発。



CA・愛と哀しみと希望の日々


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海沿いを歩く。


益野からは山越えの道と海回りの道とに分かれる。

山越えをした人も、海側の月山参りをすることになっているので、

海回りで月山神社を回ることにした。



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海沿いから少し内陸に入って、

道の駅でトイレ休憩。


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で。


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ご当地ものの味見。

たいてい売店では、その土地のものを買う。

ほかに美味しそうなものがあっても。


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三崎の(漁師町)町中に入って、スーパーで、

昼食用のパンとバナナを買う。

手にとって、重さを量っていたら、レジの女の子に笑われた。

歩くのに、荷物が重くなるのは困るんだよね。

でも、ここで買ったバナナが崩れそうな気持ちを救ってくれたんだよね。




CA・愛と哀しみと希望の日々



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観光地を抜け、



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海沿いを歩く。



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叶崎を過ぎ、昼になったので、

三崎口で買ったパンを食べ、

予定していた宿に予約の電話をした。



・・・断られた。



次の宿までは、更に7キロ程歩かなければならず、

昼過ぎてから20キロ歩くのは不安だ。



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風が強く、バス停留所に野宿か・・とも考えたが、

とりあえず歩くことにした。


小屋のようなバス停に泊るのは、保存会の人に、

「バス停の方が安全だよ。」

と教えてもらったからだ。

野宿するお遍路に絡む暴走族がいるから・・らしい。

こんな平和な田舎にも。



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海沿いの国道から山道へと入る。



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急な山の斜面を登って行く。


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再び、山道を下り、国道へ。



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2:10PM

まだ、半分の行程なのに・・・。

不安になる。
夕方5:00PMを過ぎると暗くなるからだ。



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再び、山を登ってゆく。


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月山神社の辺りは思ったよりも急な坂道でしんどかった。

やっとの思いで山を下りたところに断られた旅館があった。



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山越えをして、4:00PM。


( いつもなら、ここでゆっくり休めるのに・・。)


こんなこともあるんだ・・と思いながら、

旅館を横目に見て先へ歩いた。

あと、1時間くらいで暗くなる。歩かなければ・・。




長い長い道のりだった。

初めて、40キロちかくを歩く。


店も何も無い道を、ただ歩く。

バナナを食べながら・・・。


暗くなってゆく道を見て、

砕けそうな心を励ましながら・・・。



途中、諦めて、

道の駅の大きな障害者用トイレに泊ろうか、

と思ったほどだった。


3軒しかない民宿に電話をしてみた。

先の宿で断られていたので、一番近い民宿に電話した。

予約が取れた。



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やっと、日が落ちる頃、宿に着いた。



CA・愛と哀しみと希望の日々


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睡眠不足で歩き、予定の宿で断られ、

予定外の追加の道のり、

靴擦れ、血豆、・・・・。


バブル崩壊の傷跡の残る宿。

スーパーの惣菜の夕食。


お遍路で、一番辛く、酷かった、

長~い思い出の一日が終わった。


しかも、ここで、風邪を引くという、おまけつき。



一泊二食5900円。




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翌朝は、かなり気温が下がっていたから、

野宿よりは、まだマシだったのかもしれない・・。