島根や仙台、そして広島と「地方イベント」に参加させてもらって感じたのは「地方の同人誌即売会などのイベントの重要性」です。

同人誌専門印刷会社の方から聴いた話では、
登録された顧客(数万人)の世代別シェアが
2016年 10歳代:2% 20歳代:56% 30歳代:34% 40歳代:7%
2021年 10歳代:1% 20歳代:35% 30歳代:49% 40歳代:13%

この5年間で20歳代後半の方が30歳代となり、最大シェアの層が20歳代から30歳代に移っています。
問題はコロナなどをきっかけに、『10歳代、20歳代に新しい人材が入らなくなる』いわゆる「サークルの高齢化」が進んでしまうことです。
同人誌文化が先細りにならないための振興策が必要だと感じています。

対策の一つが「地方イベントの開催支援」です。
地方イベントはコスプレで賑わっているものの、ブースではグッズ販売が多く、同人誌の販売はあまり多くないように見えました。そして、イベントの開催も個人的ボランティアに頼っていることが多いようです。



2年間のコロナ禍という空白期間もあり、今どう行動するかが同人誌文化の将来を決めるターニングポイントだと見ています。
夏冬コミケの間を補完する首都圏・地方、様々な同人誌即売会で、地域的・時期的にも適切に分散され常時ゆるやかに新刊が流通していく仕掛けが必要だと考えています。

当面、実現すべき政策としては「東京ビッグサイトの会場費減免措置」があります。
非常にハードルの高い問題だとは思いますが、都議の仲間や同人誌即売会事業者のみならず展示事業者など関係者の方々と連携して、東京都庁や東京ビッグサイトの関係者と議論を深めていきます。