京都マンガミュージアム明治大学現代マンガ図書館を視察させて頂き、今日は故郷熊本の「合志マンガミュージアム」を視察させて頂きました。

マンガ・アニメのミュージアム・アーカイブのネットワーク化を進めようとしており、今日も現場の声を教えていただくために伺いました。
 

マンガミュージアムのロゴ:五角形と四角形で「ご・し」だそうです。

すでに合志マンガミュージアムや北九州市漫画ミュージアムや秋田県の横手市増田まんが美術館、そして京都のマンガミュージアム、明治大学現代マンガ図書館は連携を進めつつあり、国としてどのような貢献ができるかを伺いました。

橋本大館長とこうし未来研究所の浜田代表取締役と熊本大学文学部漫画文化研究の鈴木準教授(副館長)とお話をさせていただきました。

 

橋本館長や鈴木副館長に教えていただいたのは、
・漫画については刊本のアーカイブと原画のアーカイブの二つのタイプが必要となる。
・刊本のアーカイブについては是非熊本が保管をできるようにしていきたい。
・旧西合志町議会のスペースが市町村合併により使わなくなり、空いている。50坪の面積があり数万冊レベルで保管が可能となる。ここに漫画を保管したい。年間400-500万円の予算が必要となる。
・今、漫画の愛好家が亡くなっており、遺族などからの献本のニーズは高いが、それに対応できていない。今対応しなければ多くのマンガ本が廃棄されることになる。
・熊本大学には国立で初めて漫画の研究を行うチームができている。
・熊本大学にマンガセンターを2023年に作りたいと考えている。
・この10月には「くまもとマンガ協議会」が設立された。まだ、企業の支援が十分でないため、企業との連携を進めたい。
といったポイントです。熊本大学におけるマンガ研究や企業との連携など是非お役に立っていきます。

藤末からは、
・今週、文化庁の文化審議会に文化経済部会が設置された。ここにおいて漫画・アニメ・同人誌など創作文化の振興について議論をしていただこうと思っている。是非とも、この分科会で、漫画・アニメ・ゲームのアーカイブネットワークの構築の議論もしてもらいたいと考えている。
・部会には、京都精華大学のウスビ・サコ学長がメンバーに入っておられる。是非、皆様の意見を文化庁に入れていただきたいと考える。
・文化審議会で議論をして方向性が出れば、国会からも応援しやすい。
・北京大学のマンガ図書館の責任者とも話をした。マンガ・アニメのアーカイブネットワークは将来的に世界に広めていただければと考えている。
・また、メディア芸術の秋のセンターについてはなかなか国会を法案を通せない状況にある。できるだけの力をして法案を成立させたい。
とお伝えしました。

実際に図書館内を案内していただきました。
約20000冊のマンガが読み放題です。私が生まれた1960年代の古い作品から最新のものまで年代順に並べてあります。シニア世代でも楽しめるマンガがそろっています。

また、熊本出身の漫画家の本が保管されており、『ワンピース』『あさりちゃん』『ピューと吹くジャガー』『ワンパンマン』『いなかっぺ大将』『スラムダンク』…など熊本関係の漫画家の多さにびっくりしました。

 

 

また懐かしいマンガ本がありついつい読み入ってしまいました。『キャンディ・キャンディ』など40年ぶりくらいの再会です。中学生時代に熱狂した漫画です。

 


橋本館長が忍者研究者、鈴木副館長が妖怪研究者であることから、忍者マンガ、妖怪マンガのコレクションが充実です。

次に来る時は、仕事ではなく、いち漫画愛好家として行きたいと思います。

おそらく2日ぐらいフルに漫画浸りになれると思います。