4巻表紙別バージョンと、「結局なんでアニマルセラピーって癒されるの?」って話。 | フジマン。

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新人漫画家・富士昴の奮闘ブログ。
ただいま、少年サンデーSにて、アニマルセラピー(動物介在療法)
を題材にしたコミック、「動物がお医者さん!?」連載中!!

4巻の最終チェック中です。




今回はカラーの練習兼ねて表紙を2パターン描いてみました。




で、これがボツになったほうの湊さんバージョン

(クリック拡大)↓↓
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理由は、誰かわからん!!からです。

塗りたかったからいいんだ・・・。




で、湊さんが持っている本なのですが・・・
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バイオフィリア (E.O.ウィルソン/著)




わりと理論的にアニマルセラピーについて描いてきたので、

最終話を描くにあたって、





「で、結局、なんでアニマルセラピーって癒されるの?

学術的な根拠はあるの?」




という疑問に、ストーリーの上でなにかしら結論が出る形にしたいなーと思って

色々と調べていたのですが、心理学の本を読んでも





「アニマルセラピーで人が癒される理由は諸説あるが、

はっきりした理由はまだ研究段階・・・・・・」



という記述ばかりでどうしたものかと思っておりました。





そんななかで、出会ったのがこの本。


ちなみに、生物学の本です。

ちょっと内容を抜粋。





“森林では、数百種類の樹木のうち一種が絶滅しただけで、

 その受粉を媒介する昆虫や、葉を餌にしていたり、

 幹の中に住んでいた生物も姿を消す。


 さらに、かれらに寄生していた生物、

 かれらを餌にしていた捕食者、

 そしておそらくその樹の果実を食べていた鳥や

 コウモリも絶滅への道を歩み、

 この連鎖はどこまで続くかわからない。”


“こうしたことは、何世代ものライフサイクルを通じて影響しあう

 種どうしの互恵的な遺伝子の変化、

 いわゆる「共進化」がもたらす適応の産物である。”


            (バイオフィリア E.O.ウィルソン著 ちくま学芸文庫より)




他の生き物が滅ぶと、自分の種にもかならず影響がある。

だから人間を含めた生き物には、他の種の生き物に関心を持ち、

他の生き物たちと共生しようとする“本能”がある。


・・・という本です。




他の生き物との「共生」がきちんと機能している場所は、

生きてゆくうえで「安全」な場所である。

だから人は他の動物と触れ合う場所をつくることで安心する。





だから、アニマルセラピーは癒される。





・・・てなことに渚が気づく、というエピソードも考えていたのですが、

ページの関係で描けませんでした・・・・・・。




ので、ここでぽそり。




それ以外にも内容いっぱいの完結4巻は来月発売です!!!!

アニマルセラピーに興味のある方は、ぜひともまとめ買いを(`・ω・´)きらきら