あなたがわたしに初めて触れるまでは

わたしは夫しか知らない

世間知らずの奥さんでした。


あなたがわたしに初めて触れるまでは

そんなことがわたしの身に起こるなんて

考えもしなかったわたしは

世間知らずの奥さんでした。

 

わたしはあなたの電話番号を消し

あなたはあの場所からいなくなり

わたしはあなたを探せなくなった。

 

今になって

あなたからの着信があります。

わたしが電話に出るまで

待つ勇気はないみたいですね。


いつも強気だったあなたは

ひとりで酔っ払って電話して

そのあとに悔やんでいるのでしょうね。

 

あなたからの電話のあとは

わたしの心が揺らぎます。

 

どうして今頃

あなたは電話をかけてくるの。