忘れてもいいことを、もう少しだけ。 35歳の恋、ずっと隠していた。
自分には市場価値なんてないと思っていた。恋なんて、遠い物語だと思っていた。もう自分には縁のないものだと思っていた。彼に触れられるまでは。数年前の出来事と、当時のポエムのような雑記。自分のための備忘録。
誰もいない海で 砂に足跡をつけて遊ぶ
水着もレジャーシートも
日焼け止めもいらない
はしゃぐこどもも
手を繋いでくれる恋人も
ひとりで
仕事用の靴で
足跡をつけて遊ぶ朝