SNSの中心人物であるリュウさんの周りには

たくさんの取り巻き女性がいました。

彼の姉的存在の通称「姉さん」、

20代後半の北海道在住の女性トモミ、

私と同年代で猫を飼っているマキ、

会社を経営しているキミコなど。

 

姉さん以外は彼に恋心を抱いているのは

私が見てもわかりました。

 

ご主人と2人暮らしだったマキは

やがてリュウさんに想いを募らせ

リュウさんの家の近くにアパートを借りて

数ヶ月間、そこで過ごします。

 

マキはその後ご主人と再構築をして

リュウさんと距離を取るようになり

今では金沢でお店を経営していると

聞いています。

彼女も

あの夏の熱狂に巻き込まれた1人でした。

 

リュウさんとは一回り以上年下のトモミは

目に見えてリュウさんと

親しくなっていました。

 

トモミは私にとって

掴みどころのないひとでした。

飄々としているかと思うと

思いもかけないところで

乙女らしさが垣間見える。

 

もし、学生のとき

トモミがクラスメートだったら

よくわからないひとだな、と思いながら

マンガの貸し借りをしていたかもしれません。

ときどき俳優やCDの話で

盛り上がったかもしれません。

ちょっと気に食わない部分が魅力的。

そんなひとでした。

 

 

やがてトモミは

岐阜に住む友達のところに遊びに行くと

SNSで宣言しました。

 

私達は察しました。

リュウさんに会いに行くのだと。

 

 

 

 



ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)