用事があったので、仕事を早退しました。
用事を済ませて
いつもより早く学童に
息子を迎えに行きました。
学童保育所は小学校のすぐそばにあります。
子どもたちがわたしの周りに集まってきて
「まだ来てないよ。」
「図工の時間に絵が描き終わんなくて
残って描いてるんだよ。」
と、口々に教えてくれました。
おっとりとしてマイペースな
わたしの息子です。
気に入らない線があると
全部消して書き直さないと
気がすまない息子です。
きっと、それで遠足の絵が
描き終わらないのでしょう。
わたしは校舎に向かいます。
居残りをしている息子の様子を見に。
校舎の玄関に息子がいました。
動作が乱暴です。
近寄ってみると、泣いています。
わたしの息子は
悲しくなると物に八つ当たりして
動作が荒っぽくなるからすぐわかる。
そういうところはわたしによく、似ています。
先生に叱られたわけでもなく
ただ、残されたことが悲しかったようです。
今日は車に乗らないで
ひとりで歩いて帰る、と
わたしの息子は言いました。
彼はもう、おでかけのときに
わたしと手をつないで歩いてはくれません。
ひとりでゆっくり歩いて帰っておいで。
帰ったら、温かいココアを一緒に飲もうね。
