私が心療内科への通院を始めてから

夫は私に気を遣うようになりました。

夫は私に疾しさを感じていたのだと思います。

10年間、私に負荷をかけ続けたことに。

自分だけが病人として

家庭の中で特別扱いしてもらっていたことに。

 

一方で夫は私に「もっと構ってほしい」と

言ったかと思うと

「ひとりにしてほしい」と

言うこともありました。

いずれにせよ、小さな子どもが3人もいては

夫のどちらの願いも叶うことはないのですが。

 

 

あるとき夫が

「小夜子も何か趣味を持った方がいいよ」と

しきりに勧めてきました。

 

私にどうしろと言うのでしょう。

フルタイムで働いていて

小さな子どもが3人いて

夫も健康ではなく近くに頼れる実家もない。

週末に趣味のために

数時間家を空けることなんてできない。

 

でも。

この息の詰まる日々に穴をあけたい。

外に目を向けたい。

家と仕事しか考えられない日々は苦しい。

 

 

ちょうどその頃、私の勤める業界では

あるSNSを使った広報が

流行り出していました。

私の職場でも、その手法を取り入れたいね、

との話が出ていました。

 

 

試しに自分でもやってみよう。

使い勝手が良さそうなら

職場でも提案してみよう。

私はそう思って

そのSNSのアカウントを取りました。

 

私はそこで、彼と出会いました。

 

 

 

 



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