前回の記事で、女声をはじめとする発声講座は、
「感覚で説明されている内容を、感覚で理解しようとする場合が多い」と
暗闇で雲を掴もうとする例えを混じえながらお伝えしました。

 

「講座」と言われると、つい”教えてもらう側”として話を聞いてしまいますよね。
ですが、教えている側(=配信者)が、女声をちゃんと出せていないというケースがあるのです。

 

例えば、配信者Aさんが女声講座を動画で載せていたとします。
「裏声からアプローチします、まずは脱力して・・・」などと流暢に説明をしていて、すごいなと感心するかもしれません。

 

ですが、ここで私は問うてみたいと思っています。

 

果たしてそのAさんの声は誰が「女声」だと判断したのでしょうか。

 

実際に、女性に紛れた生活をしたりして、その中で周りの人に声で男性だとバレなかった経験はどれくらいあるのでしょうか。
生の声はどうでしょう。聞いたことがありますか。直接話したことがありますか。
自然に女性として認識できる実用的なものでしょうか。
そのやり方で実際に女声が出せるようになった人はどれくらいいるのでしょうか。

 

当然私を含めて全員に言えることなのですが、女性に聞こえるかどうかは自分が決めることではなくて、
あくまで周囲にいる人が判断するべきですね。

 

ネットに上がっている全ての動画が配信者Aさんのような動画という訳ではありません。
ただ、妙に裏声っぽく聞こえたり、女性にしては随分と高い声で出し方を教えていたりする場合は意外とあります。
「こんな声で話す女性が実際に周りにいるか」という視点で聞いていただければ気づくはずです。

 

本当の問題は、さもそれが女声の出し方の全てかのような説明をされているケースが多いことです。

 

これは女声講座に限ったものではなく、ボイスレッスン全般的に言えます。
さらに言えば、美容、整体など、”すぐに効果が出るか分からないもの”の場合よく起こり得ると考えます。

 

誰もに通じるようなはっきりとした正解が見えにくいからこそ、
「これが正解です」と言われたらちゃんとした根拠がなくてもそう思い込んでしまうものです。

 

だからこそ、その場合は、説明を聞く側が、根拠や目的はしっかり説明されているかということに気を付ける必要があります。
どれが正しいのか分からないという、余計な混乱を招いてしまう可能性があるためです。

 

一方で、説明はしっかりされていたとしても、単純に説明の仕方が感覚的すぎて分かりづらい、という場合も当然あります。

 

それらの理由から、余計講座を受ける側としてはどれを信じたら良いか分からない混沌状態になる訳ですね。。

 

ただ一つ言えることがあります。
この記事を読んで下さっているあなたが、もし色々出回っている女声の講座の内容を聞いた時に、
先述した「裏声っぽい」「高すぎる」などと言った違和感を感じたのであれば、
そこで解説されていることややり方を無理に取り入れる必要はないと思っていただいた方が良いです。
(注意していただきたいポイントです。)

 

もちろんこれは、お伝えする立場の1人として私にも言えることなので、
それは 続きはこちら

 

藤城まき
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