ネットで少し内容を見て良かったので定価で購入してみた。

 

 

今回は金利に関する言葉を説明する投稿になる。ぼんやりして理解していた言葉がしっくりとくるとと同時に投資家として最低限理解しておきたいところだ。

 

・実質金利とは? 

名目金利(銀行の預金の金利と考えていい)から物価上昇率を引いたもの。銀行預金を0.2%として物価上昇率を3%とする。0.2から3を引くとマイナス2.8となる。

 

つまり上記の状態で銀行預金に預けておくと毎年2.8%預金がインフレに負けて目減りしていくということになる。30年デフレだった日本人は目を覚まして考えを変えていく必要がある。実質金利と名目金利をどこかで見たり聞いたりしたらこのことを思い出して欲しい。

 

逆に銀行の金利が4%で物価上昇率が2%なら4−2で2%だ。デフレ下は銀行にお金を置いておくだけで2%お金の価値が上がるということになる。つまり今までの日本人のデフレ下で現金を温存しておくという対応は正しかったのだ。

 

 

・短期金利とは?

取引期間が1年未満の金利でありその基準となっているのが「無担保コールレート翌日物」という分けわからない名前のものだ。これは日経新聞などを読んでいないと見かけないが簡単に言うと金融機関同士がごく短い期間にお金を融通し合うもので日銀の金融政策で決まる。不動産ローンの変動金利はこの無担保コールレート翌日物が参考にされている。

 

・長期金利とは?

取引期間が1年以上の金利で基準とされているのは「新発10年物国債の利回り」 不動産ローンの固定金利はこの国債の利回りが参考にされている。固定金利とはいうものの実際には変動している点を間違ってはいけない。

 

 

・キャリー・トレードとは?

低金利の国でお金を借りて高金利の国の通貨に両替して投資すること。ちなみにバフェットが商社を買ったのはこのやり方に非常に近いといえる。

 

 

ちなみに私がこの本を購入したのは以下の文章を見たからだ。

株式益利回りと10年国債利回りの差が大きいほど株式は債券より割安とされ逆に差が小さいほど株式の割安感は乏しい。文章だとよくわからないので図式化してみよう。すぐ理解できるはずだ。

 

株式益利回り5%>10年国債1% → 株式に投資しろ

 

10年国債4%=株式益利回り4% → 国債に投資しろ

 

とてもシンプルでわかりやすい。ちなみにアメリカの益利回りと10年国債の利回りが同じぐらいになっている。バフェットの現在の現金・債券と株式の比率が5:5となっているのでバフェットもこの指標を参考にしていると思われる。

 

以上。読者の方の参考になれば幸いである。